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サマーライブ全体、そしてEve側からしたらライブは成功に終わったし、Trickstarが悔しい結果に終わったのも理解出来る。
でも私は、天祥院英智に会ってからというもの、彼の言葉がずっと頭から離れないのだ。
「A先輩……A先輩！」
「……あ、漣くん」
気付けば私は電車に乗っていた挙句、隣にいた漣くんに名前を何回も呼ばれていた。
いつもと様子が違う事が目に見えていたのか、彼は「大丈夫ですか？」と心配そうに私を見てきた。
咄嗟に私は、「大丈夫。心配かけてごめんね」と取り繕う。
それでも彼は私の事が気にかかるようだったから、話題をサマーライブに半ば無理矢理変えた。
良かったところや改善点を話す私を見て、漣くんはまだ何か言いたそうだったけど、彼は諦めて私の話を聞いてくれた。
電車を降りてコズプロに向かう中、今度は日和くんが口を開いた。
「Aちゃん。英智くんに何か言われたね？」
「ステージから、2人で話しているのを見てたから分かるね」といつものおちゃらけた雰囲気ではなく、真剣な面持ちで彼は私を見ていた。
日和くんも、私を心配してくれているのは分かっていた。
だけど……
……話したくも、思い出したくもない。
「特に何も？ただ、会ったのが何年ぶりだの、世間話をしてただけ」
「でもAちゃん」
「本当に何も話してないから。気にしないで」
少しばかり子供のようにムキになり、強めに言ってしまった。
けれど、それと同時に日和くんも追求してこなくなった。
重い空気が私達の間に流れながらも、コズプロに辿り着くと、エントランスでAdamの2人が出迎えてくれているのが見えた。
「敬礼！皆さん、サマーライブお疲れ様でした！」
「……おかえり、皆」
「ただいまだね、凪砂くん！」
「はぁ……おひいさんに振り回されっぱなしで、疲れましたよ」
今さっきの空気が嘘だったかのように、2人はいつもの調子で乱くんや七種くんと話している。
そんなEveの2人を見て、申し訳なさが襲ってくるも、私もいつもの調子を取り繕い七種くんに話しかける。
「七種くん。これ、今回のライブの報告書」
「ありがとうございます！あぁ。そう言えば先程、あなたを尋ねてここに来られた方がいらっしゃいました。まぁでも、あなたがいないと知った途端帰ってしまいましたが」
「そうだったんだ。教えてくれてありがとう」
少しだけ、嫌な予感がした。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
