. ページ29
.
お昼を食べ終わり、向かった先は夢ノ咲の近くにあるとあるショッピングモール。
私は、バッグの中からとあるチラシを取り出して、日和くんと漣くんに渡した。
それには、2人のビジュアルと共に、【サマーライブ】と真ん中に大きく書かれたもの。
今回の仕事は、明日リリースされるEdenとのコラボゲームの話題性を利用した、サマーライブの宣伝だ。
「はいこれ。配って」
「結構な量ッスねぇ」
「まぁ、敵地へのぼくたちの宣伝だから仕方ないね」
【共演するTrickstarの情報は一切載せるな】という事務所の指示で、彼らの情報は載せなかった。
それに加え、今回はEveの2人が直接チラシを配布する。
彼らと直接触れ合う事で、Trickstarのファンだった人達もEve側のファンになる可能性は高い。
また、サマーライブと今回のチラシ配布の旨を、Eden、EveのSNSの公式アカウントで宣伝している為、はるばる遠くから来てくれるファンもいるはずだ。
「今回の宣伝は、Eveにとっても、Edenにとっても大きなものになる。必ずね」
「ファンが増えてくれる事に変わりないから、頑張るね」
「プロとしてすべき事をやりましょう。オレ達は今、事務所の看板背負ってるんですから」
そこへスタッフさんが、「Eveのお2人。出番です」と声を掛けに来た。
「頑張ってね」
そう2人に向かって言えば、日和くんはとびきりの笑顔で「頑張ってくるから見ててね！」と。
漣くんも、「うっす」と笑顔を浮かべ、2人は待っているファンの前に姿を見せに行った。
その瞬間、「キャーッ！！」と悲鳴に近い黄色い歓声が聞こえてくる。
Eveの人気は本物だ。
彼らの実力と積み重ねてきた努力を、結成当初から知っている私には何とも言えない感情が込み上げてくる。
この瞬間を目の当たりにする度に、思うのだ。
(私、Eveのプロデューサーで良かった)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 707人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
