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そして、その2日後の、サマーライブ当日。
私は、アイドル達よりも早く現地入りして、ステージの最終確認やスタッフ同士での打ち合わせを行っていた。
「では、この流れで。本番よろしくお願いします」
「了解です」
「お願いしまーす」
打ち合わせを終え、ステージ裏から出た時にはEveとTrickstarが衣装に着替えこちらに出向いていた。
「あ、A先輩！やっほやっほー！」
「明星。他校の先輩なんだから、挨拶ぐらいきちんとしろ」
「別に気にしてないから大丈夫。いよいよ本番だね、頑張りましょう」
全員で「おー！」と拳をあげ(一部ノリ気じゃない人もいたが)、意識を高めるとそろそろ観客が入るという事で、ステージ裏へ向かう。
Trickstarの皆が、「楽しみだねー」等と話している中、私はEveと隅の方に集まっていた。
「目的はもちろん果たさないといけないけど、自分達も楽しまないとね。観客の皆さんは、そういうの分かっちゃうから」
「言われなくても分かってるね。それに、今回嫌な役を果たさなくちゃいけないとはいえ、結構楽しかったからね」
「まぁでも、SSでは敵になる相手ッスからねぇ。死なない程度に負かせとかないと」
年末にある、アイドルの頂点を決める祭典【SS】。
そこで、彼らとEdenは戦う運命にある。
仲良くなってしまったら、戦いにくくなってしまうだけだ。
私達のような青年でも、芸能界に入ってしまえば、一般の同い年の子達のようにはいかない。
背負うべきものが、容赦なく覆いかぶさってくるのだ。
「……そろそろ出番か。Trickstarの皆、集まって！ステージに出る5分前！」
声を少し張り上げて彼らを呼ぶと、ステージに上がる前の最終確認をする。
衣装やインカムに不備がないかを確認する頃には、本番2分前。
「じゃあ、正面に出て見てるから。頑張ってね」
「ちょっと待ってねAちゃん！はいこれ、持っててね！」
Eveの2人に目配せをし、さて正面に出ようとしたところで、日和くんから押し付けられるようにして持たされたのは、ファンの子達が持っているような団扇が2枚。
【日和くん大好き♡】【世界一愛してる♡】【ジュンくん指さして！】【GODDAMN GODDAMN】……
得意気にしている日和くんの隣で、漣くんが呆れたようにして彼を見ている。
……マジかこれ、自分で作ったのか。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
