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目の前の彼ら_________Trickstarの子達とお互いに軽く自己紹介をし合う。
その中に、我らが氷鷹先生の息子さんがいた事には、流石に驚いたけど。似すぎて。
「ところで、そちらにもプロデューサーがいるって聞いてるんだけど」
「あんずは、他のイベントの方に携わっているから、今回はあまりこちらに付くことが出来ないんだ」
「……へぇ。そうなんだ」
それは、こちら側からすれば好都合だ。
プロデューサーがいない、それは”相手の好きなようにしてくれて構いませんよ”と言っている様なもの。
敵地でライブをする私達にとって、これほどラッキーな事なんてないし、利用しないなんて事は絶対にしない。
大事な幼馴染が、Eveが嫌な役をやらされているんだ。
……ならば私も、全力で悪役になってやろう。
「で、今まで何してたの？」
「俺達Trickstarの実力を、巴先輩に見定めてもらい、足りないところがあったら指導してもらっていたところです」
前髪を上げているデコ助な衣更くんが、ハキハキと私の質問に答えてくれる。
……いや、もう敵の手のひらで転がされてるじゃんか君達！
ちょっと、この子達の将来が不安になってきたからね！？
でも、顔に出したらバレるため、そう叫びたい思いを必死に抑えて、「そうなんだ」といつも通りに取り繕うので精一杯だった。
……でもまぁ、仕方がない。
やるからには、必ず勝たせてもらう。
私は、バッグからノートとペンを取り出すと、「何をするんだ？」と言わんばかりにポカン、としているTrickstarを見た。
「じゃあ早速だけど、私にも君達の実力を見せて欲しい。TrickstarがEveのライブの相手に相応しいのか、見せてもらおうか」
「もっちろん！Trickstarの実力、舐めないでよねプロデューサーさん！」
4人の中でも1番輝いている明星くんが、自信満々に私に向かって言い放つ。
でも残念。見定めるっていうのもあながち間違いではないけど、本来の目的は、”彼らの真の実力を見て弱点を探し、いかにEveが有利に進めていくかの情報を引き出すこと”。
純粋めく、哀れな星々たち。
騙しゆくのは心が痛むけど、どうか最後まで、私達の手のひらの中で踊らされていて。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
