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「”これ”、警察に出してもいいかい？きみの不祥事は、業界内でも有名だからね。これ以上、彼女のようにきみのせいで悲しむ人が増えないようにね」
自分の弱みを握られた挙句、今彼が話しているのは巴財団の息子。
いやらしい話だが、格の差がありすぎる。
「本当にすいませんでした！もう二度とこんな事はしないので、警察だけはどうか……！」
「人を傷つけておいて、よくそんな事が言えるね」
私でも聞いた事のない、冷たい声。
……日和くんは、私のために彼と戦ってくれている。
覚悟を決め、ゆっくりと立ち上がった私は、日和くんに土下座をしている彼の前に立った。
「先程の件ですが、丁重にお断りさせていただきます。私は、プロデューサーとして仕事を取ってくる身ですが、”そんな事”をしなくたって、彼らの実力を分かっている方々なら、オファーを必ず持ちかけてくださります」
Edenの名前さえも、ろくに覚えていなかった彼には腹が立った。
オファーをくれた立場であっても、それだけはどうしてもね。
「……君は、Edenの事を大事に思っているんだね」
”大事”_______________
そう言われて思い浮かぶのは、仕事をしながらもずっと私を心配し、気にかけてくれていた皆の姿。
そして、日和くんが撮影前に言ったあの言葉。
もしかしたら彼らは、今までの仕事仲間とは違うのかもしれない。
ううん。違うとハッキリ言いきれる。
彼らはずっと、沢山行動で示してくれていたから。
「当たり前です。当然でしょう？」
だって_______________
「私は、Edenのプロデューサーですから」
今まで直接触れることのなかった、芸能界の闇。
それが実際に自分の身に起きた時、助けてくれようとしてくれた仲間。
今はまだ、彼らとの未来がどうなるかは分からない。
けれど、これから先は、私なりに彼らから得られるものを探して、見つけていこうと思うのだ。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
