まっすぐ君だけに２ (ページ13)

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ラウールside ページ13

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学校から電話があって、すぐに終わったかと思えば大和くん達と話し合いをしようなんて...

もう小さい子供でもないのにそんな事して効果があるわけないし、そもそもあの2人と話せる心境じゃない

結局先生は自分のことしか考えてないじゃん...

康｢ラーウ、大丈夫やで。不安やなぁ...｣

康二くんが自分の事のように不安な顔をしてぎゅーっと抱きしめてくれる

先生なんて、大人なんて信じられないと思う反面、近くにこんなに寄り添ってくれる大人がいてよかったと心から思う

翔｢明日から学校どうすんの？｣

もちろん行きたい訳はなくて、ふっかさんをの方を見る

辰｢ラウールはどうしたい？｣

ラ｢学校怖い...今週は休んじゃダメかな？来週は...頑張る...多分｣

照｢ラウールの気持ちを大事にしよう。ふっか、そうやって伝えてやって｣

辰｢りょーかい。ラウ、ちゃんと伝えるから安心しな？｣

そう言ってふっかさんは電話をしにいった

仕事でのお休みはあっても体調不良以外の欠席の経験なんてなくて、許してもらえるのかと不安な気持ち

でも学校に行けるメンタルを今は持ち合わせていない

時々深呼吸しないと今日の怒号を思い出して、聞こえる気がして息が上がりそう

ずっと抱きしめてくれていた康二くんにぎゅっとしがみつくと、優しくトントンしてくれる

他のメンバーも肩に手を置いてくれてたり、タオルで零れた涙を拭ってくれたり...

やっと落ち着いてきて周りに意識が向けられるようになると、少し揉めるふっかさんの声が聞こえてきた

辰｢学校側は対策を取ってくれるんですか？｣

辰｢そもそも先生は目の前で見ていたんですよね？｣

揉め事にふっかさんまで巻き込んでいる気持ちになって慌てて立ち上がってふっかさんから電話を奪う

ラ｢もしもし...｣

『あ、ラウールくん。明日学校に来られない？』

その一言に頭をガンと殴られたような衝撃を受けた

やっぱり僕の気持ちなんて分かっちゃくれないんだ

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