深澤side ページ12
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Prrrr...
家に鳴り響いた電話の着信音にみんなの手が止まる
「はい、もしもし...」
『すみません、ラウール君のお宅でお間違いないですか?』
「はい」
『こちら○○高校でございます。ラウール君からお話は聞いていると思うのですが...』
話を聞いていると、目黒から聞いた内容とほぼ同じ事をずっと話しているだけ
それからラウールの様子はどうですか?と質問された
「不安があるみたいでずっと落ち込んでいます」
『そうですか...こちらとしては明日話し合いの場を設けようかと思うのですが...学校には来られそうですか?』
「それは本人に聞いてみないとなんとも...まだ我々も帰宅したばかりでして、こちらから折り返してもよろしいですか?」
了承を得て電話を切る
「ラウ、お話しよう。これからのこと」
ラ「...」
黙りしてしまっているラウールの頭を撫でて、全員でリビングに集まる
「大体話は聞いた。目黒から聞いたのと同じ内容だった」
ラウールが目黒を見つめると、目黒は安心させるように頭を撫でてやった
「それで、先生は明日話し合いしようかって言ってるんだけど...」
ラ「っやだ!」
急に取り乱して体を強ばらせたラウールを隣の照と目黒がなだめる
ラ「話し合いしても意味ないと思う...怖いから話したくない。一緒の空間はやだっ...」
「うん、分かった。大丈夫だから落ち着きな?」
蓮「そもそも学校側ははそれで解決できるって思ってるわけですよね?」
そこなんだよね...
もしラウールにも悪いところがあったとしても、高校生にもなってこんな事をする子と話し合いをして解決するとは思えない
小学生ならまだしも、高校生に話し合いで止めさせるなんてできるのか?
学校側は早く問題解決をしたいだけなんだろうな
ラ「ねぇお願い、やだって言ってね?」
「うん、大丈夫。伝えるからな?」
泣きそうなラウールの頭を撫でてやる
これ明日から学校行けるかな...
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作者名:きゅん | 作成日時:2021年9月25日 22時