まっすぐ君だけに２ (ページ14)

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ラウールside ページ14

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『あ、ラウールくん。明日学校に来られない？』

｢え、あの...｣

『明日来ないとと気まずくなってそれ以降も来られなくならない？明日頑張ってみよう？』

｢でも...｣

『話し合いはどうする？一度本音で話し合ってみたら何か変わるんじゃないかな？』

ふっかさんが説明してくれたはずなのにまたそんなことを言われる

｢それは絶対に嫌です...話し合いするなら学校に行きません｣

『そう...』

｢お願いだからこれ以上2人を刺激しないでください。何もしなくていいので...｣

『それじゃ解決にならないんじゃない？』

そんなことを言われても、解決なんてできると思わないし、話すのも怖いのに...

｢解決出来そうに思えないので。それは当事者が1番わかってます｣

『分かった。で、明日の学校はどうする？』

｢学校...今週はお休みします｣

『本当に？単位も危ないよ？』

本当に辛くて不安に押しつぶされそうなのにそんなことを言われたって...

｢でも、授業中ですらあの状態じゃ...休み時間も何もかも同じ空間は不安で耐えられません...｣

『じゃあこうしよう。先生は休み時間必ずいるようにするから。そうしたら2人も何も言えないんじゃないかな？』

なんとも安心しがたい提案に思わず反論しそうになる

まず今日の出来事が起こったのが授業中だし、それを止められなかった先生がいてくれてなんの意味があるのか...

『どうしても教室に入れなかったら保健室登校でもいいよ。とりあえず学校には頑張ってきてみよう』

黙っている僕にそう言って学校に来るよう説得する先生

分かってる、仕事で休むことが多くて単位が足りてないのは...

でも先生が説得してくる理由は絶対にそれだけじゃない

ただでさえ問題ありのクラスなんだ、他の先生からの目も気にしてるんだろう

自分の都合じゃ無くて僕の気持ちにもなってくれればいいのに

｢...考えておきます｣

これ以上話しても無駄な気がして返事も聞かずに受話器を置く

そばで心配そうに見ていたふっかさんは優しく頭を撫でてくれた

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