嫌いなアイツ【黄瀬涼太】 (ページ47)

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そのあと黄瀬くんと2人きりになることはなく、ホテル泊まりを終えて神奈川に帰って。

1日休暇を設けてその後から練習再会。

足にきてる黄瀬くんは勿論別メニューにしてるけど。

元カノがいるのに初恋は私だったというよくわからない発言に悩まされて今日もマネジメントをする。

私と黄瀬くんが出会ったのは中2。最初っから私のことを嫌いだったのに私のことが初恋っておかしいじゃん。

そもそも美咲ちゃんと付き合ったのはいつなのだろう。

ていうかあの時、中学入るまで初恋引きずってて、って黄瀬くんは言った。

つまり初恋は中学に入る前の話。でも初恋は私？

『いっみわかんないわ！！！！』

「急に大声出すのやめて！？」

それでも…早くこの気持ちを伝えたくて。

だって私は、黄瀬くんを好きになってしまったから。

あの日、彼は私のことが好きだと言った。

ならば、私が気持ちを伝えれば…

「何をそんな考えこんでるんスか。俺の事？」

イタズラに笑ったその顔も、痛めた足も、全部私のものにしたいって思った。

「今日一緒に帰ろ！Aっち！」

『最近は言われなくても一緒に帰ってた気がするけど』

「細かいことはいいんスよ！」

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