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「笠松、お前こんな可愛い従兄妹居たのかよ」
『かわ…!?』
「どこが可愛いんだよ、そのブスの」
『ブ…!?』
「てめえ人の従兄妹になんてこと言ってくれてんだ、あ?」
「ごめんなさいごめんなさい嘘です許してください…!!!」
部活始まってそうそう、騒がしかった。
黄瀬くんにブスだと言われたことは1回置いとこう。
仕方ないよね。そりゃあなたみたいに文句1つない顔面だったらきっと周り全員ブスに見えるんだろうな。
小さい頃から色んな人に可愛いって言われて育ってきたから、少し傷ついた。
自惚れでもなんでもなくて。自分が可愛いだなんて思ってないけれど、生きてきて初めて人にブスだと言われたのだ。
「帝光中ってことは、黄瀬と仲良いのか?」
『いいえ、全然。キセキの世代とも…色々あって、あまり仲良くないんです』
「…そーなのか。ま、頑張ろうな!」
名前も知らない先輩に頑張ろうと言われて、この部活に大嫌いな奴がいるなんて知らないで来たものだから頑張ろうだなんて思えなかった。
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作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時