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幼馴染である2人。
大輝とさつきのことは小さい頃からよく見てきた。
だから大輝のバスケのセンスは私達がいちばんよく分かってるつもりだし、それを傍でさつきが支えてきたのも知ってる。
例えさつきが好きな人が黒子くんであっても、それでも大輝のことをいつも支えてるのはさつきであって。
1度大輝に抱いた恋愛感情は、それに気づいた日に捨ててしまった。
それでも大事な幼馴染だ。応援はしてる。だけど…
『私の今のチームメイトは、黄瀬くんだからさ』
インターハイ、勝ち上がって桐皇も潰す。
「…何度も言わせんな。俺に勝てんのは俺だけだ」
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インターハイ。
桐皇も海常も無事勝ち上がり、準々決勝で当たった。
黄瀬くんが大輝を憧れている限りはこの壁を越えることはできない。
だから私は、黄瀬くんに勝ってほしいと願いつつ勝つのは大輝だと思ってた。
でも、
「Aっち、俺もう辞めるっスわ」
その一言で、わかってしまった。
決してバスケを辞めるわけではない。
“ 大輝に憧れること ” を辞めた。
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作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時