嫌いなアイツ【黄瀬涼太】 (ページ16)

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黄瀬 side

中学2年生の頃の俺は、見た目だけに群がってくる女の子にイライラしていた。

子供の反抗期と似たようなものを迎えていて、とにかく女子が嫌いだった。

だから一軍に上がる、と桃っちに言われた時、嬉しかったけど桃っちには酷い対応をしたと思う。

その後桃っちは黒子っちのことを好きなのを知って、この子は大丈夫だと普通に接することができた。

けど如月は違う。

桃っちと青峰っちの幼馴染だってのは風の噂で聞いた。

それでも、バスケ部のマネージャーなんでこれから先引退まで関わることになる。

俺の事好きになられたら面倒。最悪。と、勝手に自惚れて勝手に酷い対応をとって。

そんな態度をとるうちにあっちも俺が嫌いになったのか、俺への対応が少し雑になったように思う。

『…少し言葉発するくらい、できないわけ？これでも私マネージャーなんだけど』

そんな言葉にイラッとした俺は、

「あんたさ、はっきり言ってウザイ。俺に関わんな」

『マネじゃなかったら関わってないっつーの』

そんなことを口にして。

それからマネなのに話すこともなく、最後のミーティングでコイツが泣いて出ていった時でさえめんどくさいと思った。

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