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何その顔。
…本当意味わかんない。
『私は本当に大丈夫だから、ね?黒子くんも火神くんも落ち着いて』
「そんなに突っかかってくんならバスケで勝負つけようぜ!」
「あぁ、いいぜ」
『いや、いいの?』
なぜか5対3でバスケをすることになってしまって。
…認めたくないが、黄瀬くんは上手いし。黒子くんと火神くんも上手いし。
その3人が揃ってしまえば、この人達がぼろ負けするのは目に見えてはいたけれど。
『…情けないな』
あまりのざまに、そんなことを口にしていた。
「つかお前!そんな普通な顔してっけど殴られてんだぞ!?もっと怒れよ!!!」
『痛いし怒ってる!けど大丈夫だから火神くん落ち着いて!』
黄瀬くんと黒子くんのバスケ、見たのは久しぶりだった。
…楽しそうだった。それが率直な感想。
また、彼らが楽しそうにバスケをしてくれる日が来ればいいのに…なんて、
「そろそろ帰るっスわ。最後に黒子っちと一緒にプレーできたしね。あと、火神っちにもリベンジ忘れてねーっスよ」
そう言って彼は私の手を掴み歩き出した。
そう、私の手を掴み。
『………は!?』
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作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時