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「どうでもいいよそんなこと」
「な、こっち来いよ」
『ちょ、離してください…』
無理やり引っ張られる。
男数人の力にたかだか高校生の女が勝てるわけがない。
「嫌がってるじゃん、その子。手離せば?」
「あぁ?なんだお前」
助けてくれたのは、黒子くんと火神くん。
そして、私が大嫌いで私のことを嫌いなはずの黄瀬くんだった。
「一応うちのマネージャーでさ、なんかやらかされると俺も怒られんの」
…私には興味無いみたいな言い方。
あくまで自分を守る為に私を助けますってか。
「生意気な口聞いてんじゃねーよ、お前の女か?こいつ」
そしてこの男は、私の右腕を掴んでいる手を離したかと思ったら、
『っ、!』
頬を殴った。
「どーよ、目の前で自分の女が殴られんのは」
「如月さん!」
「てめえら、まじふざけんなよ…」
火神くんが無理やり私を引き離してくれた。
口の中がキレて痛い。心配する黒子くんに大丈夫だと告げ、黄瀬くんの方を見れば唖然としていた。
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作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時