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ま「Aちゃん〜?外の看板外してきてくれる?」
「あ、そうですね。行ってきます」
もうお店の中には二人だけになっててクローズの時間が近づいていた
外に出て看板を外し入り口の明かりを消した
ま「今日は色々とよかったね?」
陸「有意義なオフに出来そうで、笑」
樹「ツアーと稽古詰めだったんっすよ
ま「そりゃ毎日大変だね〜また暇な時いつでも顔見せに来てくれたら嬉しいよ」
樹「まささんもですけど、看板娘に会いに来ちゃうかもですね」
陸「俺もすーぐ来ますよ」
視線を感じて三人の方を見るとわたしの事見てた
「あ、どうも」みたいな感じでペコッとすると笑われたけど
ま「もう孫みたいだからね〜出かけるのでもちゃんと見てやってよ?」
ま「あー見えておっちょこちょいだからね」
小声で二人に言ってたけど丸聞こえですよまささん
「ちゃんと見ておきます」って二人とも悪い顔してたし
ほんとに9日大丈夫かなって色々考えてたら、ふたりともそろそろ帰るみたいで席を立とうとしてた
陸「あ!連絡先!連絡取れないじゃん!」
樹「あほんとだ」
陸「Aちゃんっ連絡先教えて?」
「あ、えっと……」
芸能人様と連絡先交換って大丈夫じゃないよね?
何がいちばん安全だろ、メール?電話番号?
一人でテンパっていると
陸「嫌かな、?」
「嫌じゃないんですけど、芸能人様なので何がいちばん安全かなって」
陸「安全?笑 」
「だって極秘じゃないですか、漏れたら大変だから」
陸「じゃーインスタは?」
「いや、でも、」
陸「使ってないアカウントあるから!それならいい?」
「陸さんがいいなら……」
数少ない私のフォロワーに陸さんのアカウントが追加された
「俺もあるっすよ」って樹さんともインスタを交換した
成り行きでそうなったから心の中はまだあたふたしてる
陸「よし!じゃ9日ね!楽しみにしてる」
陸「まささんもありがとうございました!」
「じゃまたね?」って陸さんに頭を軽くぽんって撫でられた
その後に樹さんも
樹「まささんじゃまた」
樹「Aさん、寝坊しないでくださいよ?」
「寝坊しません!」
私をからかって二人ともお店を後にして行った
今日は二人に何もかも持っていかれた気がした
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作者名:月 | 作成日時:2021年8月20日 3時