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部屋に戻ると、もうそこから綺麗な聴こえてきて一瞬立ち止まって聴き入ってしまった。流石歌い手。

この上手さ、簡単に言えば………

「CDでも食べたんですかね……」

「いや何言ってんの」

「あっ戻ってきたー!なぁ何歌うー?」

「えっ………なんでもいいですよ」

もう歌う前提なんだ。これはもう逃れられない。歌う前にちゃんと話しておこう……

「あっあの!私本当に歌下手で!だから、笑わないでくださいね!」

「大丈夫だって〜」

大丈夫だったら言ってません、と思わずつっこんでしまいそうにもなったけどもう前奏が終わりそう。しかもこの曲あんまり知らない。

もうどうにでもなってしまえ、と無理矢理歌った曲はやっぱり酷くて、ついでに点数も散々だった。多少は天月さんの歌唱力でカバーされたとはいえ、67点。微妙に低い。

「あ、あのですね……この曲、あんまり知らなかったんですよ。仕方なく無いですか?ていうかリスナー全員が歌上手いとでも思ってるんですか?」

恥ずかしさのあまり、理不尽な言い訳をベラベラと並べる。なんて大人気ないんだ。

「………………うん」

「俺は……まぁ個性があっていいと思うよ?」

「思ったより酷くないって!自信持ちなよ!」

「なんかその反応微妙です!逆に嫌だ。だから歌いたくなかったんですよ〜……」

「いや、俺は好きだったけどな。歌声」

「坂田さん………!」

「歌なんてボイトレすればいくらでも上手くなるし、こっちの方がAちゃんらしくていいと思うで!次俺と歌お」

「う、嬉しいけどそれは嫌です」

「そこは、喜んでいいよって言う所やろ!」

「Aさんと坂田仲良すぎない?」

「俺も思ってた。ねえ、Aさん。そこは最推しのそらるさんでもなく仲良い坂田でもなく俺と話すべきじゃない?」

うらたさんが、私の隣に来てそう言う。

「まずAさんが僕達に敬語使ってる時点で仲良くないんだよ。アウトだよ。しかも、お互いさん付けだし。出会って何日目だよ」

「確かに。じゃあ皆タメにする?」

「無理です!恐れ多い!」

そんな会話を挟みながら、歌を歌う。というか騒がしすぎて全然皆の歌に集中出来なかった。

でも、この3日間で意外と仲良くなれたんじゃないかな。気楽に話せるようにはなった。

私は余韻に浸りながらも、皆とご飯を食べてから家に帰った。

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*ゆうらまる*(プロフ) - すごく面白いです!!こういう企画が本当にあったらな〜更新待ってます! (2022年8月18日 12時) (レス) @page23 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - 喜春さん» 返信遅くなってすみません!そう言って頂けて凄く嬉しいです!ありがとうございます! (2020年5月25日 1時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
喜春 - コメント失礼します。とても面白いです!頑張ってください! (2020年3月30日 15時) (レス) id: d9f7f3b7dd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - あぁあぁ申し訳ございません…!!別の作品の方で固定して書いてた名前なのでつい癖でやってしまいました……今後からは気をつけます…!修正してきましたので今まで通り読んで頂けると嬉しいです。報告ありがとうございました…! (2020年1月9日 23時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - 名前って固定なんですか? (2020年1月9日 22時) (レス) id: 7a9b730b16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴあ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月6日 21時

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