第97話「接触」 ページ32
「そっか、今日の夜帰るんだね…」
「はい…」
「…彼に最後に会いたいって思わないの?」
「いいんです、会ったらきっと…帰りたくなくなっちゃうから」
あれから、コンビニで飲み物と少しのお菓子を買って近くの公園でベンチに座る
彼とは十四松のこと
十四松の知人ということは黙っといた方がよさそうなので、あえて何も言わない
彼女は田舎に帰り、心身ともに癒養するらしくここにいるのも今日が最後
ここで会ったのも何かの縁だろうか、と手にあるお茶のペットボトルを一口飲む
「ね、ここで会ったのも何かの縁だしさ!連絡先とか聞いていいかな?」
「え…」
「んふふ、お友達、なろ?」
そう言ってケータイをチラつかせると、彼女ちゃんは
「っ!!((ブワッ」
「え"!?」
泣き出した
「ご、ごめんなさい、私、上京してきてからずっと友達とかいなかったので…!!」
「(何この子めっちゃ可愛い十四松羨ましい)」
あわあわしながら目を強引に擦る彼女の手を止め、ティッシュを目元に優しく押し付けてあげると更に涙が溢れ出てきた
友達できただけで嬉し泣きとか可愛いなクソ天使か?あぁ天使だったわじゃあ仕方ねぇわ
「追加したよ〜、このトプ画可愛いね!」
「えへへ、実家に住み着いてる野良犬ちゃんたちです」
そんなこんなで、泣きやんだ彼女ちゃんと連絡先を交換しLIMEも交換した
…話に夢中になって昼休みだっていうの忘れてたのは秘密
「(昼飯食うの忘れてた…)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おそ松今日俺らチビ太のとこで飯食うわ
「(十四松も一緒っぽいな…あとは長男に任せよう)」
Aわかった、任せたよカリレジェ
おそ松兄ちゃんに任せなさい!
ケータイの画面を閉じると帰る準備をするためにいそいそと鞄に色々荷物を詰めていく
他の人はもうほとんど帰り、事務所には私ひとり
久しぶりに私ひとりの夕飯になりそうだ
といっても、きっとあいつらは金欠だからそこまで食べてこないだろう
適当にカレーでも作って待ってようかな
【ガチャ】
「…おかえり、十四松、みんな」
「っただいマッスル!!」
あれから数時間、目を赤く腫らしてるもののどこか晴れやかな十四松と酔った兄弟たちがご帰宅
作っといたカレーを食べさせると、彼女ちゃんに接触したことは言わないでおくことにした
だって、いいこと思いついたから
まぁそれは次の機会に、ね?
番外編「チキチキ☆ニートラジオ」→←第96話「こういう者です」
1503人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん - 私も、銀魂の土方さん好きです。もちろん、カラ松も大大大好きです!! (2017年4月28日 14時) (レス) id: 14a0e6fbb6 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - Q、イバラさんは、ナオト好きなんですか? この小説とても大好きです!自分が書いた小説の更新忘れそうなくらいです!((更新しろよ! (2017年1月13日 21時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃこ - 面白いです!質問じゃないかもですが、質問いーですか? Q六子の皆さん!6股でいいし、結婚してくれませんかー!?愛してんぜー!!!この小説書いてるイバラさんも愛してるー(((はぁと (2016年9月10日 22時) (レス) id: adb7cc6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 楽しいです。更新待ってます。 (2016年7月15日 15時) (レス) id: 6b28d6e403 (このIDを非表示/違反報告)
!マン - 自分がコメント間違えました。恥ずかしいです… (2016年6月25日 8時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イバラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時:2016年5月18日 12時