第89話「落ち着かない」 ページ23
「さぁハニー、ゆっくりくつろいでくれ」
「あの、逆にムリです…」
私を襲ってきたヤツらが脱がしたスーツは、唐松さんがクリーニングに出してくださった
遠慮したのだが、唐松さんが「あんな豚の触ったのをハニーが着るなんて耐えられない」と物凄い顔をしていた
そんな顔されちゃ抵抗できない、白旗を瞬時にあげましたよ、えぇ
そして代わりにとメイドさんが持ってきてくださった薄い水色のワンピースを着る
今更だけど、物凄い豪邸である
メイドも執事もビシッとしていて、本当にすごい人なんだなと再確認
通された部屋は客室らしく、落ち着いた雰囲気もあるがどこか豪華で華やか
天井で輝くシャンデリアの下のソファに座らされ、あれやこれやとお菓子やお茶が出された
し!か!も!
「(これ絶対高級なやつ…!!!)」
コップもソファも絨毯もカーテンもテーブルも全てが高級品のオーラを纏っている
あぁぁぁぁぁぁぁぁ落ち着かないぃぃぃ
執事さんがテーブルにお茶とかを置いて一礼後、部屋を出ていってしまった
「ハニー」
そう呼ばれ、唐松さんの方を見ると薄いタオルケットとクッションを渡された
「少しここで待っててくれないか?目も酷く赤いし…ひと眠りした方がいいぞ。安心しろ、人払いは済ませてある」
突然お邪魔して図々しく寝るなんてできない
断ったのだが無理矢理手に持たされ唐松さんはスタスタと部屋から出てってしまった
人払い、してあるんだっけ…?
「……」
優しい人だなぁ、と唐松さんが渡してきたクッションを頭の下に置くとタオルケットを体にかける
すごい、こんなに薄いのにあったかい
適度な温度と疲れで段々まぶたも重くなってくる
ふと肩の下らへんに違和感を感じ、少し体をずらすとアイマスクも出てきた
クッションに紛れてたのかな?
どちらにせよこのシャンデリアの光は、寝るには少し強いため使わせてもらおう
無地の黒いアイマスクをつけると、思ったより早く瞼は閉じていった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【パタン】
「で、アイツらはどうだ…百々松」
「やっぱり黒だったよ、あいつら最近女の子暴行して回ってるって噂の犯人たちだった」
「やっぱりか…」
唐松が客室のドアを閉めると、隣で壁に寄りかかっていた百々松に声をかけた
百々松はあの男達が犯人と伝えると、嫌悪感たっぷりな表情を浮かべる
「しかも他にもいるみたいなんだよね、メンバーがさ」
「そうか…なら
潰すか」
第90話「バッドタイミング」→←第88話「六つ子の緊急会議」
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みかん - 私も、銀魂の土方さん好きです。もちろん、カラ松も大大大好きです!! (2017年4月28日 14時) (レス) id: 14a0e6fbb6 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - Q、イバラさんは、ナオト好きなんですか? この小説とても大好きです!自分が書いた小説の更新忘れそうなくらいです!((更新しろよ! (2017年1月13日 21時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃこ - 面白いです!質問じゃないかもですが、質問いーですか? Q六子の皆さん!6股でいいし、結婚してくれませんかー!?愛してんぜー!!!この小説書いてるイバラさんも愛してるー(((はぁと (2016年9月10日 22時) (レス) id: adb7cc6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 楽しいです。更新待ってます。 (2016年7月15日 15時) (レス) id: 6b28d6e403 (このIDを非表示/違反報告)
!マン - 自分がコメント間違えました。恥ずかしいです… (2016年6月25日 8時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イバラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時:2016年5月18日 12時