第87話「救い」 ページ21
乱暴にスーツを脱がされ、Yシャツだけになってしまった
最悪だ、昔ならこんな失態なかったのに
やっぱり腕が訛ったんだろうなぁ
「ビデオ準備OK？」
「バッチリ、いつでもいける」
ぐいっと足を持ち上げられ、男が顔を近づける
「じゃ、俺先な」
こんなところで初めてが終わるのか
嫌だ
嫌だ
やだやだやだやだ
助けて
「(からまt)」
【ダァンｯｯ！！】
突然、車のボンネットに何かが落ちるような音がした
そして、パリィン！と車の窓が割れ、男達に破片が襲いかかる
悲鳴を上げてる男達を見て唖然としてると、背後から黒い手がそっと私の目を隠した
「もう大丈夫だ」
耳元で囁かれた声は、とても優しくて
次に聞こえてきた銃声と悲鳴は、包まれてる優しい薔薇の香りでかき消された
悲鳴が聞こえなくなり、火薬の匂いが漂う車内
まだ手は離してもらえず、バサッと体に何かをかけられると横抱きにされて脱出した
「…俺だ、さっきの車爆破しとけ」
どこかに連絡しているらしい
そのまままた車に優しく乗せられ、ようやく手が離れた
「唐松、さ…」
「すまない、遅くなった」
ぎゅっと抱きしめられると、さっきのバラの香りが漂ってきた
さっきの車とは違い、柔らかいイスの感触が伝わる
「う…っ」
「…よしよし、泣いてもいいんだぞハニー」
ギュッと首に手をまわし、唐松さんの胸元に顔を埋めると目からボロボロ涙がこぼれてきた
そんな私の頭を撫で、背中をぽんぽん叩きながらあやしてくれる唐松さんに
ほんの少しだけ、甘えることにした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もう大丈夫なのか？」
「ぐすっ…はぃ…大丈夫れす…」
ティッシュを受け取り、涙をごしごし拭くと唐松さんが奪い取り優しく拭き直してくれる
安心したように笑った唐松さんの無線が、ザザッとノイズが入る
『唐松様、準備が整いました』
「そうか、あのビデオもすべて一緒にやれ」
『承知致しました』
やれって…一体なにを…
と聞こうとした瞬間、ドォォォン！！とありえない爆発音が聞こえてきた
…まさか
「さぁハニー、殺ることは殺った！愛の巣へ帰ろう！」
「今殺ったって言いませんでした？あと私、これから出勤なんですけど…」
「心配ない！俺が連絡しておいた！ハニーは危なっかしいから保護してやるぞ！」
「心配しかないんですが…あの、ちょ、発車させないでくださぁぁぁぁぁぁぁぁい！！」
話の流れぇぇぇぇぇぇぇ！！！
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みかん - 私も、銀魂の土方さん好きです。もちろん、カラ松も大大大好きです！！ (2017年4月28日 14時) (
レス) id: 14a0e6fbb6 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - Q、イバラさんは、ナオト好きなんですか？ この小説とても大好きです！自分が書いた小説の更新忘れそうなくらいです！((更新しろよ！ (2017年1月13日 21時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃこ - 面白いです！質問じゃないかもですが、質問いーですか？ Ｑ六子の皆さん！6股でいいし、結婚してくれませんかー！？愛してんぜー！！！この小説書いてるイバラさんも愛してるー(((はぁと (2016年9月10日 22時) (レス) id: adb7cc6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 楽しいです。更新待ってます。 (2016年7月15日 15時) (レス) id: 6b28d6e403 (このIDを非表示/違反報告)
!マン - 自分がコメント間違えました。恥ずかしいです… (2016年6月25日 8時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イバラ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時：2016年5月18日 12時
