第73話「分かってる」 ページ3
夜、夕飯も食べてとりあえず十四松の部屋で雑魚寝している六つ子たち
さてこれからどう生活するかとビール片手に考えてると、誰かが降りてきた
「…カラ松？どうしたの？」
「ん…ちょっとな…」
ストンと隣に座ったカラ松に、飲む？とビールを進めるが首を横に振られた
しばらく無言の時間が流れると、カラ松がやっと口を開いた
「…許してやりたい」
「んー？兄弟たちを？」
こくんと頷くカラ松
「でも何か変な意地が邪魔するんだ、愛されてるのももう十分分かってる
何で素直に許せないのだろう
俺が今までひどい扱いを受けてたから？
いや、それはもういいんだ
ブラザーたちもそれはよくわかってる
きっともうそんな扱いはしてこないって俺もわかってる
何でなんだろうか」
「…なんか小学生の喧嘩みたいだね」
え？と顔をあげたカラ松
ぐびっとビールをひと口飲むと、ピトッとカラ松の顔に缶ビールをくっつけた
「なんかさー、あるじゃん。子供の頃さ、特に怒ってもないのに何となく許せなくて仲直りできないとかさ
あれじゃない？カラ松って条件突きつけることであぁいう扱いされないように予防線張ってるんじゃない？
やっぱまだ心から信用できてないんでしょ」
ぽんぽん、と頭を撫でると「そうなのだろうか…」とボソリと呟いた
人から頼られてるのは大丈夫だけど、自分から頼るというのはできないって人いるでしょ？
多分それと同じ
信用されてるのは分かってるけど、どうしてもまだ心の奥で疑ってるんだろうなぁ
「愛されてるのが分かってんなら上出来でしょ
私のお父さんは…」
「…？」
「…んや、何にもない。とにかく、時間かけてけばいんだって。ちゃんと心からまた信用できる日がくるよ」
もう夜遅いから寝な？と言うと素直に上にあがっていったカラ松
その直後、二階からカラ松の悲鳴と5人の笑い声が聞こえてきたがカラ松の笑い声も追加されて耳に届いたのでよし
「(私のお父さんは、愛されてるのに気づかないで死んじゃったからな…)」
何だかもう飲む気になれなくて、ビールを流しに注いでゴミ箱へ捨てた
六つ子たちは今日は全員で騒ぎながら寝るっぽいし、イヤホンして寝ようかな
そうすればアイツらが騒いでも起きることはないだろう
自分の部屋に入り、電気をつけると机のうえにシンプルな額縁がある
写真には、幼い私と両親
「墓参り、今度行くね」
ちゅ、と小さいキスを写真に落とすと、ベッドに潜り込み電気を消した
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みかん - 私も、銀魂の土方さん好きです。もちろん、カラ松も大大大好きです！！ (2017年4月28日 14時) (
レス) id: 14a0e6fbb6 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - Q、イバラさんは、ナオト好きなんですか？ この小説とても大好きです！自分が書いた小説の更新忘れそうなくらいです！((更新しろよ！ (2017年1月13日 21時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃこ - 面白いです！質問じゃないかもですが、質問いーですか？ Ｑ六子の皆さん！6股でいいし、結婚してくれませんかー！？愛してんぜー！！！この小説書いてるイバラさんも愛してるー(((はぁと (2016年9月10日 22時) (レス) id: adb7cc6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 楽しいです。更新待ってます。 (2016年7月15日 15時) (レス) id: 6b28d6e403 (このIDを非表示/違反報告)
!マン - 自分がコメント間違えました。恥ずかしいです… (2016年6月25日 8時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イバラ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時：2016年5月18日 12時
