【おそ松さん】次男、拾いました。２

第64話「一緒に」 ページ39

「あとね、カラ松って裁縫得意なんでしょ？色々教えてほしいなー、私少ししかできないから一緒にやろうよ

十四松も増えたから3人で野球もしたいし

大好きな唐揚げも食べられなくなっちゃうよ？いいの？私全部食べちゃうよ？文句言ってもダメだからね？

尾崎の歌も一緒に聞けなくなっちゃうし、カラ松のギターも聞けなくなるのはヤだなー

あとねー、私パチンコとか競馬とかもしたことないから教えてよ、ホントはちょっと興味あるの

カラ松が好きそうな服屋見つけたし、私も革ジャンとか着てみたいから今度一緒に着て釣り堀とか行こうよ

あ、釣りも分からないから教えてね？

カラ松に教えて欲しいのたっくさんあるの！

カラ松は一緒に色々したくないの？

死んじゃうと全部できなくなっちゃうよ？

私はカラ松ともっとやりたいことあるから、死にたくない

カラ松と一緒に生きたいなぁ」

「う"ん"っ…俺も…い"き"た"い"…！！」

「ん、じゃあ包丁ないないしようね」

「う"ぅっ…ずびっ…」


落ちた包丁を部屋の隅に投げると、涙でぐちゃぐちゃな顔のカラ松を再び抱きしめる

足を広げてM字開脚のようにすると、カラ松を足の間に入れて更に密着させる

背中に手を回して服を掴み、大泣きするカラ松を優しく撫でてしばらくそのままにさせてやることにした

カウンターから覗いてる十四松にアイコンタクトを送ると、すぐに冷蔵庫から牛乳を取り出してボウルに入れて電子レンジに入れてた

…まって、ボウル？

いや、まぁレンジ爆発しないと思うけどさ


「(何でだぁぁぁぁ！！)」


ツッコめる状況でもない為、心で盛大に叫ぶしかなかった

くっそぅ、と再びベランダの方を見ると


「(おいおいおい…)」


めっちゃ泣いてた

4人ともめっちゃ泣いてた

仕方なく2人にバレないように予備のティッシュ箱をベランダに投げると、すぐに手が伸びてきてシュッと取られた


「……((ｽﾘｯ」

「ん？どうしたの？カラ松」


擦り寄ってきたカラ松の背中をポンポン叩いてあげると、「ティッシュ…」と小声で言ってきた

あいつらにはあげたのとは別のを渡すと、一気に何枚も取って鼻をかんだり涙を拭いたりしていたらダンッ！と机にボウルが置かれた


「兄さん！これ飲んで元気出して！ねぇ、僕もずっと傍にいるから…泣かないでぇ…」


わんわんと泣く十四松を手招きすれば、泣きながらこっちに来て座った

弟が泣いてるのを見てまた泣き出したカラ松

二人ともまとめて抱きしめて撫で続けてあげた

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