第47話「青いお風呂」 ページ14
「(あそこで手が緩んでなかったらヤバかったな…)」
息切れをしつつカラ松を見ると、床で伸びている
腹いせにカラ松を少し放置することにして、私はお風呂へ向かった
「(…カラ松に触られたとこ)」
身体に触れられた感触が残り、また心臓を激しく動かされる
カラ松の余裕のない顔が頭の中を埋めつくしてまた顔が赤くなってくる
それを振り払うように頭と身体をいつもより早めに洗い、さぁ湯船に浸かろうとふりむいたら
「なんでや……」
カラ松の好きな薔薇が浮かんでた
もう何を見てもカラ松にしか当てはまらなくて、諦めて湯に浸かる
腕にまとわりつく赤い花びらを眺めてると、視界の端に何かが入ってきた
それは透明な小さい丸い箱
中には青い何かが詰まっている
手を伸びしてあけてみると、中には青いバラの花びらが詰まっていた
ここでもカラ松
何をしててもカラ松
赤い花びらはもう人生で何度も見てるが青い薔薇は初めてだ
折角のいい機会だし、入れてみよう
赤い花びらを全て取って端っこに盛っておくと、青い花びらをばら撒く
すると水面が青くなっていき、試しに腕を持ち上げれば花びらが何枚かついている
「(カラ松に染まったみたい…なんて)」
それと同時に、あの行為がまた浮かび上がる
恥ずかしいけど、今アイツはいないし
まだちょっと、カラ松色のお風呂に入ってようかな
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…まじか」
お風呂からあがれば、カラ松はまだ意識を戻してなかった
というかむしろ寝てる?
はぁ、とため息を吐くとタオルを首にかけてカラ松の頭の方へ回ると、手を身体の下に滑り込ませて脇の下へ通し上半身だけ持ち上げる
ズルズルと引きずられるカラ松の下半身
ベッドのところまでくると、足を踏ん張って腕を思いっきり使ってカラ松をベッドへ投げ捨てる
ボスッという音と身体が浮く衝撃にも起きず寝てるのに関心しつつ、服を着させることに
カラ松のかばんを勝手に開けるのもいかがなものかと思い、私のを着させる
スウェットを着させて布団をかけてやると、電気を消して私も横になる
案外顔整ってるんだよねぇ、あの六つ子
いいなぁ、とほっぺを突っついてると段々眠くなってきた
2人分の体温で暖まった布団を顎のところへ引っ張って潜り込む
「おやすみ、カラ松」
あわよくば殴った衝撃でカラ松のあの行為の記憶がなくなってますように
すぅすぅ眠るカラ松の頭を撫でて、夢の中へ落ちていった
第48話「誰」→←第46話「右ストレート ※微裏のため閲覧自己責任」
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炉夜 - おそ松さん2期OPを聞きながらこの小説を読んでる私は幸せ……でありたい(2日後中間テストの人) (2017年11月20日 1時) (レス) id: 299a7e3fab (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - 『花より三色団子』の舞台って、東映太奏映画村(とうえいうずまさえいがむら)ですか?漢字違ってたらごめんなさい! (2017年1月12日 0時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
さいか - ウォルトなんとか人間何回も泊まったことがあります。凄くてやばかった。(・ω・)ノ (2017年1月6日 0時) (レス) id: 400d8d3ea4 (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅丸 - とてもおもしろいです。ドハマりしました! (2016年6月24日 15時) (レス) id: 304e2b5179 (このIDを非表示/違反報告)
松野七松(プロフ) - ひょえ−、女の嫉妬って怖いねぇ。フッ、心配ないさ、なぜならカラ子一途だからね!どうせならそのままゴ−ルイ))殴and蹴すみません、もう何も言いません。 (2016年6月14日 0時) (レス) id: e4fa147493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イバラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時:2016年4月8日 5時