赤ずきん『４』 ページ4
「人の家の壁壊しちゃってさぁ！どうしてくれんの！！」
「あの…お婆ちゃん、そんなに怒らなくてm」
「Aは黙ってなさい」
「あぃ…」
現在おそ松の前で正座する猟師と狼
どうやらおそ松が家を空けてる間にカラ松が忍び込み、Aを襲ったらしいのです
兎にも角にも、お婆ちゃんは無事だと分かると安心したようにAは笑いました
ですがおそ松は火花を散らす二人を無理矢理正座させると、説教をし始めたのです
「大体お前らAは誰のかで争ってるけどなぁ！！Aはどこにもやらねぇからな！！」
「お前は娘の結婚相手を見るなり結婚を反対する父親か？」
「うるせぇ今はお婆ちゃんなんだよ！！Aは！どこにも！出さねぇ！！」
「それじゃ一生箱入り娘になるぞ」
「俺が養う！！」
「公式ではあるまじき発言」
爆弾発言をぶちかましたおそ松は、鼻息を荒くしながらギャンギャン吠えます
「お前な、Aがもしどうしても結婚したいとか言い始めたらどうするつもりだ」
「相手をこの世から抹殺してやる(低音)」
もはや病気である
いや、元々病気だったはずのお婆ちゃんをお見舞いに来たAでしたがとっても元気に怒鳴るおそ松に疑問を浮かべます
「お婆ちゃん、私病気だって聞いたからお見舞いにきたのだけど…」
「ん？あー、病院に行って帰ってきたら、コイツらが家で暴れてんの見た瞬間怒りでどっか飛んでったみたいだわ」
は〜体が軽いわ〜、と肩を回し手をゴキゴキ鳴らすおそ松にひと安心し、お土産である花束を差し出しました
ガサリと音を立てた色とりどりの花たちは、さっきの騒動で少し乱れてますがとても綺麗です
おそ松は嬉しそうに受け取ると、せっかくだからお茶にしようと二人を放置する
「そうだ、お婆ちゃんの選んでくれたこの赤ずきんボロボロになってきちゃってるの」
「あら〜、随分使い込んでくれたんだねー」
よしよし、と頭をなでるおそ松に青黒い視線が2つ突き刺さります
ですがおそ松はその青黒い視線に動じることなく、あえてドヤ顔でAを撫でます
ゴォッ！と嫉妬の炎がカラ松と唐松を包むと、Aはそれに気づくことなくこう言いました
「でもね、私他の色も試してみたいの。お母さんや近所の方からは、桃色とか緑とか黄色を勧められるんだけど…青とか可愛いと思うわ」
「「！！」」
後日、Aの家の前で青いずきんを手にした狼と猟師が睨みあってるのが目撃されたとかされてないとか…
終わり
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ミリア - 赤ずきんとシンデレラが面白いです！ (2019年5月17日 17時) (
レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
名 - いえい (2018年3月16日 14時) (レス) id: 54a07e1c3b (このIDを非表示/違反報告)
レリアーネ - ブッフォww∴(^ω^ )これはめっちゃ面白いし好きです！！イバラさん…いいセンスですねwww更新頑張ってください！！ (2018年1月29日 1時) (レス) id: 599928d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナリサ♪(プロフ) - 同じく私も腹筋が天に召されました。面白かったです！ (2017年3月25日 16時) (レス) id: fbc84b8596 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 唐松さん流石だわwwwパンツって完全に自分の欲求満たすためな気がwwあ、腹筋が天に召された…次回楽しみに待ってます！ (2017年1月13日 23時) (レス) id: 355f51d18b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イバラ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時：2016年6月28日 18時
