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赤ずきん『3』 ページ3

「きゃぁ!?」


その大きく男らしい手に腕を捕まれ、ベッドに引きずり込まれたA

そのままいとも容易くベッドに縫い付けられたAは、やっとお婆ちゃんの顔がハッキリ見えたのです


「っあなた…!」

「ふふ、怖がらせてすまないなA」


そう、あの森で出会った狼のカラ松がお婆ちゃんに成りすましていたのです

抵抗しようと必死に力を込めますが、ビクともせず…Aはカラ松を睨みつけます


「お婆ちゃんはどこなの!?」

「さぁ?知らないな。それより…もう我慢の限界だ

お前を食わせろ」


サァッと顔を青くしたA

まさかあんなに優しかった狼がこんな風になるなんて思いもしなかったため、頭が混乱しどうすればいいのか分かりませんでした

すると、カラ松が耳に息をふぅっと吹きかけてきました

ビクリと体を揺らしたAに、満足そうにニヤリと笑うカラ松はゆっくりと首筋に顔を埋めます


「ひぁ、や…っ!」


しかもカラ松の『食べる』という意味は『性的な意味で』の食べるということだったのです

それを今やっとわかったAは、更に青ざめてゆきます


「や、やだ…だれkんぐッ!」

「おっと、言わせないぜ?」


助けを呼ぼうにも口も塞がれてしまい、もう何も出来ず成されるがまま

悔しくて、Aがポロリと目尻から雫を落とした瞬間


【ドガァッ!!】

「「!?」」


物凄い破壊音をたてて壊れた家の壁

パラパラと破片が落ちてくる中、煙をかき分けてきた人影は静かに怒気を含んだ声を出しました


「大丈夫か、A」

「っ唐松さ…!」

「チッ、邪魔しやがって…猟師め」


現れたのは、大きい銃やバズーカを背負った猟師

唐松と呼ばれた男は、カラ松と顔はそっくりだが双子というわけでもありません

唐松は前からAの家族とは度々顔を合わせたりしていたのです

お婆ちゃんの近くに住んでいて、猟師もまたお婆ちゃんのお見舞いにとやってきた矢先のことでした


「Aから離れろ、挽肉にされてぇのか」

「てめぇこそよくも邪魔してくれたな、八つ裂きにするぞ」


さぁ大変、このままではお婆ちゃんの家は跡形もなく消えてしまいます

Aは慌てて二人を止めようとしますが


「「Aは黙っててくれ」」


と有無を言わさぬ圧力をかけられ縮こまってしまいます

いよいよ本当にやりあおうとした瞬間、聞き覚えのある声が飛び込んできました


「ちょっとー!人の家で何やってんの!?」

「おそ松お婆ちゃん!?」

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ミリア - 赤ずきんとシンデレラが面白いです! (2019年5月17日 17時) (レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
- いえい (2018年3月16日 14時) (レス) id: 54a07e1c3b (このIDを非表示/違反報告)
レリアーネ - ブッフォww∴(^ω^ )これはめっちゃ面白いし好きです!!イバラさん…いいセンスですねwww更新頑張ってください!! (2018年1月29日 1時) (レス) id: 599928d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナリサ♪(プロフ) - 同じく私も腹筋が天に召されました。面白かったです! (2017年3月25日 16時) (レス) id: fbc84b8596 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 唐松さん流石だわwwwパンツって完全に自分の欲求満たすためな気がwwあ、腹筋が天に召された…次回楽しみに待ってます! (2017年1月13日 23時) (レス) id: 355f51d18b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イバラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/  
作成日時:2016年6月28日 18時

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