15通目 最期までニートでごめんな ページ15
1階に行くとチョロ松がドタバタと忙しく走り回りその後ろで兄貴が構って〜と騒いでいた。
それをチョロ松は軽く押しのけていた。
(今日の朝、赤い方が緑の方に謝ったんですよ。他の兄弟はもう居なかったですけど)
ずっと起きていたのだろう郵便屋が言った。他の兄弟が居なかったという事が引っかかるが仲直りしたならよかった
『くっそ、何で他の兄弟居ないんだよ、、サボるなよ、、』
ぶつぶつ言いながら遺品を箱に詰めていく。
『えー? お兄ちゃんここにいるじゃん!』
おそ松が自分の顔を指さしながら言った。
『お前は論外!! 居るなら手伝え!』
『ほーい』
そう言っておそ松もチョロ松と一緒に整理を始めた。朝からテンションの高い十四松がいないからか一気に静かになり物を入れる音も聞こえてくる。
(なんか心配になってきたぞ……)
昨日の事があるから静かになると何か起こるんじゃないかと不安になってくる
(死人が出ない内に手紙書いたらどうです?)
部屋の中をうろうろしながら郵便屋が言った。フリーダムな奴だなと心の中で苦笑いしながら思った。
確かにそうだが1回となるとなかなか首を縦に振れない。
ブラザーの方を見るとチョロ松が黙々と作業する中、おそ松はチラチラとチョロ松の方を見ていた。ブラザーが何かしないかおそ松も不安なんだろう。
(ブラザーが苦しんでいるのに何も出来ない。俺は無力だ……。静寂と孤独を愛してきたがブラザーにまで消えない傷をつけてしま
(今日天気いいですね)
え?)
唐突に話題を変えてきた。どう見てもわざとだあれ。だって空は晴れてない。どう見ても曇っている。
死んでまでこの扱い、、フッ……これも試練……か。
うわーと引いたような声をだしながら郵便屋が俺をみた。
そんなやりとりをしていると急におそ松が立ち上がった。
『チョロ松、ごめん、ちょっと出かけてくる』
『は? どこ行くの?』
『いや、ちょっとな。でもサボりじゃないからな、母さんに言うなよ』
そう言っておそ松はどこかに行ってしまい部屋にはチョロだけが残された。
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囚人2 - くにひなさん» 別アカから返信させていただきます囚人です。感想ありがとうございました!できるだけ良いものを届けられたようなので満足です!お粗末なものでしたがここまで読んでいただきありがとうございました! (2017年3月31日 18時) (レス) id: e6ab6539df (このIDを非表示/違反報告)
くにひな(プロフ) - 囚人さん、お疲れ様でした!!最後までとても感動しながら読ませていただきました。°(´ω`)° 。ひゃー、本当に面白かった!!カラ松、無事現世へ還れて良かったです。 (2017年3月27日 14時) (レス) id: 9876eec4f2 (このIDを非表示/違反報告)
囚人(プロフ) - ガーナさん» ガーナさん!応援ありがとうございました!こんなもので少しでもいい方向へ向かえたならこれほど嬉しいことはないです。ガーナさんのコメントのお陰でここまで来れました。嬉しいコメント、本当にありがとうございました! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1320336adf (このIDを非表示/違反報告)
ガーナ - 完結、おめでとうございます!。この小説が無事完結を迎えた嬉しさと寂しさで胸がいっぱいです。私はこの小説を読んで、いい方向に人生が変わった気がします。それに、囚人さんの世界観が大好きです!。本当に、おめでとうございました!。これからも頑張って下さい!。 (2017年3月12日 20時) (レス) id: cf0ca5759a (このIDを非表示/違反報告)
囚人(プロフ) - 朱雀悲奈さん» おそらく、私でしたら、活動する際は、挨拶は、どうも、誰々ですみたいなかんじなのでそれはももしかしたら、私かもしれません笑 いつか見つけたら是非お声をお待ちしてます! (2017年3月10日 0時) (レス) id: 1320336adf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:囚人 | 作成日時:2016年4月26日 20時