13通目 弟達をよろしく頼む。 ページ13
『なーんてなっ！』
パッと振り返りながら明るい声でおそ松が言った。さっきの暗さなんて何処にも見あたらない。月明かりに照らされたおそ松の顔は笑っていた
目を真っ赤に腫らして
(よかった……)
安心感と疲れで俺はへなへなと座り込んだ。心配させるなよ兄貴
(大丈夫ですか？こんなでへばってたらこの先持ちませんよ)
そう言いながら郵便屋は俺に手を差し伸べた。俺は迷わず手を握り立ち上がる。郵便屋の手は俺の手と比べて驚くほど冷たかった。もう彼は死んでいるのだと改めて実感する
おそ松はそのまま壁に寄りかかった。そしてブラザーを起こさないためか静かに話し出したのを俺たちはただただ聞いた
『俺が死んだら皆やってけねーだろうし、お前だってそんなの望んでないだろ？』
(おそ松……)
仕方ないとでもいうような顔で話す様子に胸を痛める。死のうというのは満更でも無かったのかもしれない
そして高らかに、笑顔で言った
『最初に死ぬ役はカラ松に取られたからな、それじゃ俺は兄弟を見守って最後に逝こうかな。その方がかっこよくね？』
ブラザーとオレの事を思ってかおそ松は一番辛い役を取ることを宣言した。
『へっへー。カラ松、一生彼女無しザマァ』
真っ赤な目を更に擦りながら意地悪く言った
そして止められない事がわかったのか拭うのを止め、泣き顔だが何時も通りの笑顔で鼻の下を擦りながら言った
『俺はぜってー…お前の倍以上生き……て可愛…彼女作ってや…るからな。見てろよー？』
(フッ…兄貴ならできるさ)
俺はいい兄を持ったな。いつもはダメな兄だが今となっては最高の兄だ
頬を涙がつたった。熱を感じる熱い涙だった おそ松が俺達が居る方を見ながら言った
『ここにいるか分からないけど
安心しろ、カラ松。俺たち6つ子、俺はあいつで俺たちは俺、だからお前は死んでも一人じゃない。弟どもは長男様に任せろ！』
そう言うとおそ松は1階へ戻った。
14通目チョロ松→←12通目 ちゃんと長男やっていたな。頼れる兄貴に憧れてた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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囚人2 - くにひなさん» 別アカから返信させていただきます囚人です。感想ありがとうございました！できるだけ良いものを届けられたようなので満足です！お粗末なものでしたがここまで読んでいただきありがとうございました！ (2017年3月31日 18時) (
レス) id: e6ab6539df (このIDを非表示/違反報告)
くにひな(プロフ) - 囚人さん、お疲れ様でした!!最後までとても感動しながら読ませていただきました。°(´ω`)° 。ひゃー、本当に面白かった!!カラ松、無事現世へ還れて良かったです。 (2017年3月27日 14時) (レス) id: 9876eec4f2 (このIDを非表示/違反報告)
囚人(プロフ) - ガーナさん» ガーナさん！応援ありがとうございました！こんなもので少しでもいい方向へ向かえたならこれほど嬉しいことはないです。ガーナさんのコメントのお陰でここまで来れました。嬉しいコメント、本当にありがとうございました！ (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1320336adf (このIDを非表示/違反報告)
ガーナ - 完結、おめでとうございます！。この小説が無事完結を迎えた嬉しさと寂しさで胸がいっぱいです。私はこの小説を読んで、いい方向に人生が変わった気がします。それに、囚人さんの世界観が大好きです！。本当に、おめでとうございました！。これからも頑張って下さい！。 (2017年3月12日 20時) (レス) id: cf0ca5759a (このIDを非表示/違反報告)
囚人(プロフ) - 朱雀悲奈さん» おそらく、私でしたら、活動する際は、挨拶は、どうも、誰々ですみたいなかんじなのでそれはももしかしたら、私かもしれません笑 いつか見つけたら是非お声をお待ちしてます！ (2017年3月10日 0時) (レス) id: 1320336adf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：囚人 | 作成日時：2016年4月26日 20時
