ep.120 盤上レビュー! ページ22
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その夜、私達は案内されたスカラビアの空き部屋で
報告会をしていた。
「今日はご機嫌カリムだったんだゾ!」
「ええ、僕が知る“いつもの”カリムさんでしたね」
「そうね、特に変わった様子は私も感じなかった」
「機嫌が悪い時のカリムは、
もっと目も釣り上がって怖い感じで喋ってるんだゾ」
今日一日の寮生達の反応を見ていると
グリムがそう言うのも頭ごなしに否定できない。
あの温厚な人が圧政を強いるなんて、
それくらいの豹変ぶりが無いと辻褄が合わない
「…それは機嫌の良し悪し、なのでしょうか?」
「どーゆーことぉ?」
「カリムさんは、
フロイドの様に気分の浮き沈みが激しい印象が
あまりないものですから」
……そう。したがって導き出される答えは一つ
「別の要因がある、と?」
「ええ。」
「マジフト大会と期末テストの寮順位が
悪かったせいだってジャミルは言ってたんだゾ」
「いや、まずあの人
他人のこと言える成績じゃないでしょ…」
「てかラッコちゃんって、そんなの気にすんのぉ?」
「そうですね。彼はいつも朗らかで、
成績が悪かったくらいで
情緒不安定になるタイプには思えません。
やはり、原因は別にある可能性が高そうですね」
昼間のカリム先輩とジャミル先輩の絡みといい
……どうやらこの一連の騒動は
思った以上にややこしい事になっている様だ
「問題解決の為にも、
カリムさんをもっとよく知る必要がありそうだ。
…ジェイド、少し彼と“お話”してきて貰えませんか」
「ジャミルさんは難しいかもしれませんが、
カリムさんなら、素直に
僕と“お話”してくれるかもしれません」
……ふふっ、面白いじゃないか
予想外のことは大好きだ。
範疇を上回る事象、想定外の展開、とても唆られる
「じゃあ、その間俺は
ウミヘビくんに遊んでもらおっかなぁ〜」
「それはいい。僕も一緒に
お相手していただくとしましょうか」
「面白いことになってきた」
「「「「フフフ……」」」」
「コイツら、さっきから目が笑ってねーんだゾ…」
「あはは…四人揃うとこうも邪悪になるのか」
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神崎(プロフ) - 雪華さん» 好きなポケモンは一択でジラーチですね!あの可愛いフォルムと真実の目とのギャップが素晴らしいです!あと、トランスフォーマープライムは知りません…。調べたらモビルスーツもののアニメなんですね!今度見てみたいと思います! (2021年3月5日 23時) (レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 星猫さん» 沢山のコメントありがとうございます!でもごめんなさい!今はこの作品に専念したいというのと、トラブル回避の理由から、申し訳ありませんがお断りさせていただきます。本当にごめんなさい! (2021年3月5日 23時) (レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - それと、トランスフォーマープライムは知ってます? (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか?ドラゴンボールは知ってます? (2021年3月5日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎 | 作成日時:2021年3月5日 21時