私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

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「へっ？？？？？？？？」


「「「は？？？？？？？？？？？？」」」






この場にいる誰もが七松のその言葉を疑った
突拍子もないのは七松らしく
【唆る】という本能から出た言葉も七松らしいと言えばらしいが
しかし、その言葉を言い出す思考回路が全く予測出来ないのである





そして、七松は涙で濡れたAの頬を両手で押さえたまま
Aの視線を自分で釘付けにさせて










「私はお前の泣き顔が好きだ！！！！」







と豪快に男らしくどこか獲物を見るような目で笑う
これには先程の言葉を疑っていた他の六年生達も二回同じことを言われて
ついに



「「「はぁぁぁぁぁぁ！？！！？！！！！？」」」


とみな口を揃えては小平太を問い詰める









「好きって…！！！おま…！！
いや…！！！そもそも泣き顔！？！！！？
なんで泣き顔なんだぁ！？！？！！？」

「こいつの泣き顔はいい！！！実にいい！！
今見た泣き顔は最高に美しい！！！
男として唆られるものがある！！！！！！」

「うちのAはどんな顔でも良い顔してるだろうがぁぁぁぁぁ！！！それに俺の大事なAに手を出そうとするなど…断じて許せんっっ！！！！！」

「おい親バカ文次郎！！！！
お前は少し黙っていろ…！！！！！大体お前のところのAの顔はいたって平々凡々ではないか！先程の泣き顔だってそうだ！！
一体…小平太の目にはどう映っているというのだ…！？」

「仙蔵…お前喧嘩売ってるのか！！！！？！！！」

「僕は同級生の性癖が生まれた瞬間を見てしまった気がする…」

「モソォ…」







そんな六年生同士のやり取りをAは本当に訳がわからず脳が追いつけないままであった
そのため表情もポカンとしたまま固まってしまったため涙も乾いてしまう
これに対して「好きだ」と言っただけのことはあるのか七松が直ぐ様反応した







「むっ…どうした？泣き止んだのか？」

「は…はい…驚きのあまり…」

「…そうか



















やはりお前の顔を見てると
もっと泣かせたくなるな」

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