私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？弐っ！【RKRN】

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いつものお決まりのパターンで私たちの前に現れるのは先程の決勝戦を勘右衛門と戦っていた
久々知兵助くんだ

私は彼らの勝負を見守るつもりだったが
八左ヱ門くんと鉢合わせし色々あって
結局、試合結果は分からず仕舞いだった



「お、兵助
優勝おめでとう」



鉢屋くんが久々知くんの優勝を祝福しているということは
彼が勘右衛門を打ち負かしたということ
きっといい勝負だったことに違いないだろう

み、見たかったぁぁぁ！！
推しのかっこいいところ見たかったぁぁ！！
勘右衛門と久々知くんの戦いなんて滅多に見れないのにぃぃい！！

私が頭の中で勝負を見れなかったことを悔やんでいるということは
もちろん【彼】もその勝負を見ていないということ


なので…







「なんだ兵助が優勝したのか」


そう八左ヱ門くんも見ていなかったということだ
まぁ、勘右衛門の突撃に気づかなかった時点でなんとなくわかっていたことだけど

突撃した勘右衛門はそんなこと知るよしもなく
不思議そうに八左ヱ門くんに問う


「八左ヱ門見てなかったの？」

「あ、いや！！？！それはその…あはは」


もちろん八左ヱ門くんは私の方をチラッと見ては
誤魔化し笑いをする
すると、雷蔵くんが八左ヱ門くんの肩にポンと両手を置いて言う



「八左ヱ門は試合よりも
夢中なものがあったもんね」

「雷蔵〜〜〜？？」

「いた、痛いにょ、はち」


それに対して八左ヱ門くんは振り返って雷蔵くんのほっぺを両手でつねる
そんな二人のことはどうでもいいというような態度で鉢屋くんが一つの疑問を語る




「でも、二人の試合なら
もっと長引きそうだったのになぁ〜？」




確かに…言われるてみるとその通りだ
二人とも優秀で勝負が私たちがちょっと目を離した隙に試合が終わってしまうほど
彼らにとってお互いが楽な相手ではないはず
だとしたら何故…？

我々が不思議そうに勘右衛門を見つめても
勘右衛門は「あはは」と困ったように笑う
それに対して久々知くんが笑ってこう答えた


「勘右衛門が試合中によそ見してたからね」

「いや〜〜！遠くの方にいた
しんべヱが美味しそうにお団子食べてて…
気になって…つい！」


えへへと片手を頭の後ろに手を回して勘右衛門は笑う
それに対して鉢屋くんが「勘右衛門らしいな」と言って私も含めてみんなも笑い出す

すると久々知くんが突如
私の方を向き心配そうにこちらを見る

な、何…！？
なんでそんな顔してるの！？




「そういえば怪我は？大丈夫？」

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