私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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「ひぃ…！潮江せんぱっ…！！」


むくれていた団蔵も潮江の気配を感じると震え上がった
もちろんそれは左吉も同じで自分も潮江に怒られると思って必死にAの腕にしがみついて心の平穏を保とうとしている




「団蔵！左吉！お前たちも男なら辛い時こそ踏ん張らないかっ！！」



言ってることは最ものように感じるが
何度も繰り返して言いたい
休憩を挟んで入るが忍術学園から匍匐前進で裏々々々山まで来ているのだ

普通に行動がおかしいのである
そうなるとこの潮江の言動はまさに鬼
どこぞの鍛錬バカがほざいているとしてか思えない


よってここまで無理させたにもかかわらず後輩たちにまだ頑張れという潮江に対して
とうとうAの堪忍袋の緒が切れた
むしろここまで耐えてきたと言っても良いだろう


左吉を抱き上げようと降ろした膝をもう一度立つために力を入れ、潮江と向かい合いギロリとした目で睨みつける

そんなAを見ていた田村と左門は「あ…まずい…」と冷や汗をダラダラとかき始める


「何言ってるんですか先輩！！
この子達はこんなに小さな足でここまで来たんですよ！！疲れるのは当たり前です！
これ以上無理をさせる必要性は全くありません！！」


「A…！！お前なぁ…！
お前はまたすぐそうやって甘やかす…！
そんなんじゃこいつらのためにならんだろ！！」


「ここまで頑張った子たちにこれ以上無理を強いたらこの子達の体が壊れます！！
おかしいのは貴方の方です…！！」

「な〜〜〜にぃぃ！？！？？」


「嗚呼…また潮江先輩とA先輩の教育方針による争いが始まってしまった…！！！」


そう、田村の言う通り潮江とAは普段は潮江がAを可愛がりAもそんな潮江を尊敬しているため二人の関係は常に良好ではあるが
時として後輩に対しての教育方針の違いによりこうして議論が始まるのだ


後輩のためになると信じ厳しく接する潮江と危ないことや辛い思いはさせたくない・して欲しくないA

どちらも後輩を想ってのことだとは重々承知の上だからお互い譲れないのである
特にAは後輩のことに関しては上級生であろうと臆することはなく、それがましてや上級生の中でも最も親しい潮江に対してならば、尚更引かないのである


そんな先輩達が自分たちが言った言葉のせいで争い始めてしまった…！と左吉と団蔵は珍しくお互いの手を握り合っては体をブルブルと震わせて二人の争いを見ることしかできなかった

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