私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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「も、もう無理ですぅ〜〜〜〜！！！！！！！！」













裏々々々山に会計委員会所属 任暁左吉の苦しげな声がやまびことなって返ってくる



そう叫びたくなるのも無理はない
なぜなら左吉を始めとする会計委員会のメンバーは恒例の体力トレーニング中であり
きつい坂道を登り続けてもう何時間も経つ




体ができていない一年生である左吉や加藤団蔵にとってはしんどいのも当然であり
ましてや神崎左門が迷子にならないように匍匐前進で進むことで歩くよりもキツく
ここまで根を上げなかったことの方が普通は褒められるベきことなのである




「左吉…！大丈夫…？」

「うぅ…A先輩…！！！すみませんっ〜！」




そんな左吉の側にこんなトレーニングには慣れっこである五年生のAAが心配して駆け寄る

左吉は弱音を吐いたこともそれによりAに迷惑をかけたこと情けなくてうるうると目を光らせて可愛らしく上目遣いでAを見る



Aはそんな左吉の姿を見ては「うちの後輩はなんて可愛いの…！！」なんて考えながらも先輩らしく振る舞う





「何言ってるの？むしろここまでよく頑張ったね
偉い偉い…！疲れたでしょう？
おぶってあげるから少し休んでまた頑張ろう？」

「あ〜！！！？！？左吉ずるいぞ！！！
俺も先輩におぶってもらいたい！！！！！」

「団蔵も後でおぶってあげるからもうちょっと頑張ろう…？ね？」



左吉のことを「ずるいずるい！」と言って自分もAにおぶって貰いたいと強請る団蔵に対し
Aはその頭を撫でて宥めようとする



大好きな先輩からそう言われてしまうとそれ以上のことは言えないがやはり左吉への羨ましさは消えないため

団蔵はムーっと頬を膨らませては
頭の中で「いいもん…！！俺は先輩におぶっても貰えるし頭撫でて貰ってるし…！！左吉よりも構ってもらえてる…！！」と考え、左吉に向けて言いたくなる罵詈雑言を必死に堪える




そんな光景を微笑ましく見てトレーニングの疲れも取れそうだと感じている田村三木ヱ門と神崎左門の後ろにはもちろんこれを良しとしない





我らが会計委員会委員長である






「な〜にが！！！！おぶってもらいたいだ！！！
お前たち！！！弛んどるぞ！！！！！！！！」






潮江文次郎が鬼の形相でそこに立っていたのだった

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