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「え…？」
久々知くんが驚いた顔をしてこちらを見ている
それでも私は溢れ出す【それ】を止められない
「こわかったっ…」
頬を伝っていた涙が一つ落ちてはまた一つと
私の足を濡らす
そして、壊れたロボットみたいに同じ言葉を繰り返す
でもそこには確かに私の感情がこもっていた
「こわかった…こわかったの…わたし…」
「え…A…？？？ど、どうしたんだ…？」
止まりそうもないしまだ止める気もない涙を
手の甲で拭いつづけるそんな私を
兵助くんが困惑して私の肩を優しく掴む
ごめんなさい
急にこんな風に泣き出して
でも、怖かったの
私怖かったんだよ兵助くん
人攫いに遭ったことも
「わたしっっ…こわかったのっ…！」
『貴方に何とも思われないこともっ…！！！』
ずっとずっとそれが怖かったの
貴方のかけがえの無い人に私がなることなんて無理だって思ってるし
何とも思われないことが決まってるなら
それなら始めから諦めたほうがいいもの
だから深く関わらないようにしてたんだよ
「うわぁぁあ…ぁぁあ…!!」
「そっか…うん…怖いよな…そうだよな」
ついに私の涙を拭うことが追いつかなくなり
私は手で顔を覆い隠して泣き叫ぶ
兵助くんはそんな私を見かねて掴んだ肩を自分の方にぐいっと引き寄せたのだろう
彼の体温をすぐそばに感じる
「良かった…
Aが俺の前で弱音を吐いてくれて
嬉しいよ
だってお前いつも我慢しちゃうからな」
「っ…兵助くんっ…」
私はぐずぐずの状態で助けを求めるように
彼の名前を呼べば
それがちょっとおかしかったみたいで
彼はふふっと笑って私の頭を撫でる
「うん…大丈夫
大丈夫だよ…A
俺がそばにいるから泣いていいよ」
その言葉をきっかけに私の涙はさらに溢れ出る
それからも私は彼の前でみっともなく泣き続けた
それでも彼は私のことを見捨てず
受け止め続けてくれた
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えびてん(プロフ) - お星様が赤く…！！とっても嬉しいです！皆様評価ありがとうございます！ (2022年9月11日 16時) (
レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - マリさん» マリさんはじめまして！コメントしていただき誠にありがとうございます！素敵な作品と言っていただけたことも尾浜くんにきゅんきゅんしていただけたこともとても嬉しいです…！今後とも応援していただけますと幸いです…！ありがとうございます！ (2022年8月31日 20時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - はじめまして！あまりに素敵な作品なのでコメントさせていただきました！どのキャラクターもすごく素敵なのですが、特にこの作品の尾浜くんが素敵な男の子すぎて毎回きゅんきゅんしています！楽しみな気持ちと一緒に応援しています(^^)無理せず頑張ってください! (2022年8月31日 1時) (レス) id: 6189004e46 (このIDを非表示/違反報告)
高菜 - ありがとうございました！！永遠に応援してます！！ (2022年8月21日 6時) (レス) @page35 id: 2ca4bb2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - 高菜さん» こちらこそ！お話しできてとても楽しかったです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月14日 15時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびてん | 作成日時：2022年7月26日 21時
