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緑side
紫「どういうことも何も言葉の意味のまんまや
ていうか、別に神ちゃんはお前のもんやないし、俺が誰が好きかなんか関係ないやろ?」
いつもの穏やかな濱ちゃんからは想像ができないほどに、声が低く、口調も荒い
紫「それにお前には彼女がおるみたいやしな
お前の恋愛に口を出すつもりはないけど、場所は選べや
仮にも生徒会に所属してる身なんやぞ」
赤「はぁ?俺彼女なんかおらんし!はっ!」
シゲ、彼女おらんのか...ん?彼女、おらんの?
てことは、もしかしてそういうかんk
赤「待って!神ちゃん、変なこと考えてへんか?
さっきの人とは、付きおうてへんし、
何かいかがわしいことをしようとしてたわけでもないで!」
俯いていた顔を上げ、シゲと目が合う
赤「さっきの人はマジで初対面
神ちゃんとの待ち合わせ場所で待っとったら、ドアが開いて神ちゃんかと思たらその人やってん
で、いきなり好きだって言われてキスされそうなってかわそうとしとったら、
あの体勢になってしもて、そしたら、神ちゃんが来てって
俺、踏んだり蹴ったりやんか...」
え、もしかして私、なんか勘違いしとった...?
緑「じゃ、じゃあ、その人とはホンマになんもないん?
付き合ってないん?」
赤「ないって!ホンマに何ともない!」
なら、私、めっちゃ失礼なことしてもうたやん
緑「ご、ごめん!私、なんも確認せんで勝手に決めつけてしもて...」
赤「いや、まぁ、普通にショックやったけど、あんなところ見たら確かにそうなるんはわかる
せやから、許す!」
いつも通りのニコニコのシゲに戻り、冷えた心が温かさを取り戻す
すると
紫「ホンマにお騒がせな二人やな
照史と淳子に負けへんくらい、面倒な二人や」
そうつぶやく、濱ちゃん
緑「もしかして、濱ちゃん気づいとったん?」
紫「あたりまえやろっ!シゲが学校でんなことできるわけないし」
赤「おいっ!まぁ、確かにそうやけど...」
紫「じゃ、邪魔者は失礼しますか
たいさーん!ほな、また!」
そう言い、帰ろうとする濱ちゃん
紫「あ!せや!」
シゲのもとに駆け寄り
紫「さっきの半分嘘やけど、半分は本気やから
神ちゃんのこと大事にせんかったら、俺が奪ってまうからな」
シゲの耳元で何かをささやき、今度こそ行ってしまった
シゲは、そんな濱ちゃんの後姿を眺め、決心したような顔をした
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作者名:me | 作成日時:2022年11月30日 22時