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「あ、ミツこんなとこにいたー!!」





元気よく飛んできたその声に、今度は3人で振り返ると勢いよく誰かがこちらに向かって走ってきた。






「げ、」






その人が誰か1番最初に気付いたのは玉森さんだったようで、姿を確認するなり後ずさりをしていた。






「ミツ探したじゃん。スマホ見た?って、え!?玉森…っ!?」
「おー、ニカ。」
「ニカ先輩、お疲れ様ですっ」






私と北山先輩が挨拶をしたのは耳に入っていないのか、ニカ先輩の視線は玉森さんに一直線だった。玉森さんはその視線から逃げるように、つん、と明後日の方向を向いている。





「な、何で玉森がここに…!?」
「偶然ミツとマイコちゃんに会っただけ。」
「…ええ、ミツ?!いつの間にミツのことそんな名前で呼ぶくらい仲良くなったの!?」
「もーうるさいな。別にどうでも良いじゃん」





こんなに分かりやすい人っているんだ…

ニカ先輩の恋事情を思わぬ形で知る事になり、2人の夫婦漫才のようなやり取りを眺めていると、北山先輩と目が合った。

眉を下げて困ったような笑いを浮かべる北山先輩に、また胸の奥がずっきゅーん、と打たれたような気がする。







「そこらへんにしとけって。マイコちゃん困ってるだろ」
「あ、マイコちゃん!お疲れ」
「お疲れ様です」






あ、君いたんだ?と言わんばかりのニカ先輩の態度に吹き出しそうになったけれど、北山先輩は慣れっこな様子で呆れて溜め息を吐いていた。







「え?ミツと、玉森と、マイコちゃん、こんな所で3人そろって何してんの?」
「ミツがマイコちゃんの事ナンパしてたから話しかけてみた」
「ちょ、ちげえだろ!マイコちゃんが教科書買うって言うからあげようとしてただけ!」
「あれ、マイコちゃん工学部だっけ?」






…このくだり2回目なんですけど!!

ニカ先輩の問いかけに、内心ずさーっとバラエティ番組ばりにコケていると玉森さんが答えた。






「ううん、教育学部だって。だから私の教科書あげようか、って言ってたら二階堂が来た」
「ああ、そういう事か」
「いや、だから、その…」






ここまで再現されると凄いものだ。
先ほどと同様にやはり口をもごもごさせる北山先輩見て、ニカ先輩は首を傾げた。







「ん?あ、教養のやつあげようとしてたの?」





「あれ、北山?」






来るかな、と思っていた声はやはり来るもので、また誰かが北山先輩の名前を呼んだ。


今日、宝くじでも当たるのかな?

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(プロフ) - xxxさん» コメントありがとうございます!高嶺の花シリーズ、本当はシリーズ化する予定ないまま書いたのですが意外と皆様から好評で嬉しい限りです…。゚(゚^ω^゚)゚。まだ完結はしておりませんので、気が向いたら書かせていただきますね! (2019年9月7日 13時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - もっともっと続きを読みたいです!これからも頑張ってください! (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 初めまして。高嶺の花シリーズ大好きです。 (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たいちゃんらぶさん» どれもこれも超未完成な中途半端な状態だったんですが、下書きにしておくのも何だかなあ…と思い、公開してしまいました…|・ω・`) いつも適当な更新スタイルですみません!笑 気が向いたらシリーズ化していきたいと思っております〜! (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あんさん» お返事遅れてすみません。゚(゚^ω^゚)゚。!あんさんの作品を読んでいて、Kさんの方がFさんに対する独占欲強いんだろうな、と思い、Tくんと居るところを見てめちゃくちゃ嫉妬する…っていう展開を考えて書かせて頂きました笑 (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年4月14日 1時

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