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大倉さんと北山が別室に消えて行ってしまい、10日分の荷物を抱えた俺はリビングに取り残される事になった。
突っ立っているのも変だと思い、ソファに座ったけれど、寛いでいるのも違う気がする。結局フローリングに直接座って待つ事にしたけれど、2人は一体何の話をしているんだろうか？
ガチャ
しばらくしてからようやく扉が開いて、何故か疲れ切った顔の北山と、何だかスッキリした顔の大倉さんが出てきた。
そして大倉さんの形の良い瞳と視線がぶつかるなり、満面の笑みを向けられた。
「改めまして、藤ヶ谷くん、初めまして。大倉です。宏光の母親の従兄弟です」
「あ、初めまして。藤ヶ谷と申します。…えっと、北山の、はい、北山とお付き合いさせて頂いております……」
…そう言えば、誰かに北山と付き合ってる事を言うのは初めてかも知れない。
同僚の横尾には恋人が出来た、と言ったが、独身が遂に俺だけになってしまうー！とそれ以上の報告は要らないと遮断されてしまった。
だから、こうして北山との関係を口にすると少し恥ずかしくなってくる。
「はあ……疲れたわ、なんか……」
「何や宏光、藤ヶ谷くんとせっかく会えたんやからもっと嬉しそうな顔せえ」
「忠くんのせいだろ馬鹿！」
「ふははっ、ごめんて。でもまあ、こんな綺麗な顔の子捕まえるなんて、お前もやるなあ」
2人の親しさをいざ目の前にすると、やはり胸の奥が苦しい。すると大倉さんが俺の方を横目で見てきて、その色っぽさに、また違った胸の苦しさが襲ってくるような気がした。
ぱち、と大倉さんの艶めかしい視線とぶつかったと思いきや、横からぐいっと急に頭を抱え込まれた。
「そんな目で見んな！俺のだから！」
「はあ？何言うとんねん」
「だーかーらー！藤ヶ谷に色目使ってんじゃねえ！」
「んぐっ…く、苦しい」
ぎゅうぎゅうと北山の厚い胸板に押し付けられて息苦しい。
でも…
「あ、わり」
「ふう…北山って、嫉妬するんだね」
「するっつーの……お前の同僚の、横尾さん？にも超嫉妬してるわ」
「……ふは、俺だけかと思ってた」
嬉しい、と付け足そうと口を開くと、チュ、と軽くリップ音を立ててキスをされた。
お、大倉さん見てるじゃん…！？
何してんの北山……！！！
そう咎めようとすると、北山は大倉さんを睨みつけていた。
「まじで藤ヶ谷に手出したらいくら忠くんでも許さねえから、」
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魚(プロフ) - xxxさん» コメントありがとうございます！高嶺の花シリーズ、本当はシリーズ化する予定ないまま書いたのですが意外と皆様から好評で嬉しい限りです…｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡まだ完結はしておりませんので、気が向いたら書かせていただきますね！ (2019年9月7日 13時) (
レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - もっともっと続きを読みたいです！これからも頑張ってください！ (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 初めまして。高嶺の花シリーズ大好きです。 (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - たいちゃんらぶさん» どれもこれも超未完成な中途半端な状態だったんですが、下書きにしておくのも何だかなあ…と思い、公開してしまいました…|･ω･`) いつも適当な更新スタイルですみません！笑 気が向いたらシリーズ化していきたいと思っております〜！ (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - あんさん» お返事遅れてすみません｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡！あんさんの作品を読んでいて、Kさんの方がFさんに対する独占欲強いんだろうな、と思い、Tくんと居るところを見てめちゃくちゃ嫉妬する…っていう展開を考えて書かせて頂きました笑 (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2019年4月14日 1時
