第八十一夜 ページ32
A「センラ様には何から何まで」
A「私やうらたさんの件でたくさんお世話に」
A「なりっぱなしですよね。それに…」
私はいつも何も出来なくて、ただ待ってるだけ。
結局誰かに任せて、甘えてる自分が情けない。
センラ「お礼なんてええんよ。これは俺の罪滅ぼし」
センラ「以前Aちゃんに嫌な事してもうたから」
センラ「俺に出来そうな事をしたまでやで」
センラ「2人の役に立てるなら協力するし」
センラ「俺はAちゃんの幸せを願ってるから」
センラ「いくらでも頼りにしてな」
確かにあの時はセンラ様が怖く見えたけど、今は全然そんなふうには見えない。
教会の儀式なんて1つ調べるだけでも苦労するのに、ずっと探してくれたんだ。
A「はい。今度は私もお手伝いしますね」
センラ「ええの？俺とおったらうらたん怒るで？」
A「話せば分かる方ですから大丈夫ですよ」
センラ「そっか。ごめん、まーしぃ。交代や」
志麻「はいよ〜。って俺は大した話はないけどなw」
志麻「約束通り来てくてありがとうな」
A「いえ。すみません、早く来れなくて」
志麻「大事な儀式があるんやったらしゃーない」
私の頬にそっと手を添える志麻さんは微笑む。
志麻「こないだより顔色もよくなってるみたいやし」
志麻「俺も安心したわ。元気になってよかった」
A「はい。おかげさまで(ﾆｺｯ」
志麻「ッ！！それは反則やでAちゃん…！」
A「え？何がでしょうか？」
バッと顔を背けて添えていた手を離す志麻さんはどうしたのだろう？
その隣で笑いを堪えてるセンラ様はこちらを見ない。
志麻「…うらたさんが惚れるのも分かる気がする」
志麻「ちょっと羨ましいな(ﾎﾞｿｯ」
A「志麻さん？」
志麻「何でもないで。Aちゃんが可愛いなって」
A「くすっお上手ですね。騙されませんよ？」
志麻「ホンマやで。明日は三つ目の儀式するん？」
A「そうなんです。詳しい説明はまだですけど」
志麻「え？それなら早く帰って休んだほうが…」
A「今は休めてますから平気です」
志麻「そう？それならええけど」
A「今日は皆さんにお礼をしたくて来たんです」
A「皆さんが支えてくれて何度も助けて下さり」
A「本当にありがとうございました…！」
まふまふ「お礼を言うのは僕のほうだよ」
まふまふ「Aちゃんが助けてくれなかったら」
まふまふ「今の僕はここにいない」
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
