【妖怪松】夏の日 妖怪との出会い

妖怪13 ページ16

『っ…すみませ…みっともないですね…！』





はやく止まって…





こんな自分が恥ずかしい








妖怪にまで迷惑をかける自分が情けない









『……ごめんなさい…』








“謝れば許されるとでも思ってんの？“









“てゆーか あんたいつも口だけだよね“









“親もどうかしてるよ“









“あ、親と言ったら あんたお母さんいないらしーじゃん！“









蘇るあの記憶









辛い









「辛いんならさ 俺たち頼ってよ」









『え…』









「あっ！！！やっと顔あげたー！！





そーだよ！！俺たち頼って！！」









『え…え？』







頼ってなんて言われたの初めて…









『どうして…』







「俺らも独りだったから。




つっても、やっぱ妖怪ってだけあって


村の住民からはほーんと避けられる日々でさ！




…でも 千沙子やAは違った」



本当に辛かったんだろう…






避けられる事がどんなに辛のか、私は分かる。








同じ経験をしたから…









「まぁ…そーゆーこと！



そろそろ帰るわ！






明日絶対来いよ？






ほら、行くぞー十四松〜」









「あいあい！





じゃあね！きてね！！」









『あ…さよなら！』






私の部屋の窓から飛び降りた2人









本当に良い妖怪さん達だった…









『…寝よ』









明日のため









早く寝よ……

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