6 寂しい? ページ7
まふまふside
[まふ?聞いてる?まふまふ〜お〜い。]
「え?あ、あぁ。はい。聞いてますよ?」
そらるさんに顔の前で手を振られ、はっとした。
[また考えてたの?]
「え?いやいや、そんなことないです」
[いや、お前絶対考えてただろ。大丈夫?最近ずっと考えてない?]
「そうですか?そんなに考えてないと思うんですけど」
そうは言ったものの、確かに少し考え過ぎかもしれない。
あの日出逢った女の子が頭から離れない。
何故か、俺には女の子が悲しそうに見えた。
助けを求めているような気がしたんだ。
そして何より、凄く寂しそうだった。
俺はそういった感情に共感してしまっているのかもしれない。
[、、、まふは?どうしたいの?]
「え?はい、ここの曲を歌うときに」
[そうじゃなくて。今悩んでたこと。
まふ自身はどうしたいの?]
「俺ですか?俺は、、、。」
[会いたいんじゃないの?]
「、、、。」
[女の子と一緒にいるのを人に見られるかもしれないとか、そういうのいいから。まふ自身。]
「、、もう一度、会いたいです。」
[じゃあ、早く行かないと。
急ぎじゃないし、この仕事は後にしよう。]
「、、ありがとう、そらるさん。」
[いいよ。いってらっしゃい。]
俺はすぐに身支度をして出掛けた。
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作者名:仁夜 | 作成日時:2018年3月24日 15時