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夢主 side 続き
男 「なん、でっ...」
よく見ると、片頬が殴られたように赤くなっている。
男子生徒はその頬を抑えながらイチくんを睨む。
一 「Aに何してたんだよてめぇ」
ドスの効いた声で男子生徒を見下げるイチくん。
奴はバツが悪そうに目を逸らした
一 「チッ...二度とAに近づくんじゃねぇ。わかったな?」
舌打ちをしてそういうイチくん。
そんなイチくんの様子を見て男子生徒は
強ばった顔をしてこくこく頷き、
一目散に逃げていった。
空 「A大丈夫か、?」
男子生徒が逃げていくと、
空却がちらっと振り返ってうちを見る。
イチくんも心配そうにこちらを向いた
『ん、大丈夫っ。ごめん。おおきに...』
安心からか、ぶわっと涙が溢れてしまう
一 「よしよし。怖かったよな...よく耐えたな」
イチくんがわしゃっと、うちの頭を撫でてくれた
『こわ、かった...』
しゃくりあげながらもそう答える。
空 「おーおー、もう大丈夫だからな、、?」
こういうのにあまり慣れていないのか、
不慣れながらも空却が慰める言葉をかけてくれる。
そして親指でうちの涙を拭ってくれた
『安心したっ...おおきに。ありがとう』
それからはイチくんも空却も離れずに
ずっとそばにいてくれたんや。
正直怖かった。やから安心出来る2人が
ずっとそばにいてくれるんはめっちゃ心強かった。
そこから私たちは楽しい文化祭の時間を過ごした。
夜行祭も終わり帰路に着いた時。
2人は家まで送る、と言ってくれて、
うちは素直にお言葉に甘えることにした。
一 「にしても。あの野郎…今度またAに手ェ出したら絶対許さねぇ」
うちの家に向かっとる時、
イチくんが独り言のように呟いた。
どこか宥めるように空却も呟く。
空 「もう大丈夫だろ。ふつーのやつはそこまで馬鹿じゃねぇ」
なんて言うが、空却も胸糞悪そうに顔を顰めている。
『クラスちゃうし、正直関わりあらへんかったから今まで通りやと思うけどなぁ…あん時はほんまおおきにな』
改めて俺を言うと2人は心配そうに間を開けるも、
そろって「おう、」と返事をしてくれた。
あまりの揃い用にうちが吹き出してしまう。
『息ピッタリやん。凄いなぁ』
空 「ひゃはっ、当たりめぇだろ相棒だしなぁ一郎?」
一 「ははっ、おうよ!」
2人も釣られるように笑ってくれたのやった。
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RENKA - はい!応援してます♪! (2021年7月9日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - RENKAさん» 遅くなってごめんなさい。ですよねっ、私も簓くんの妹になってみたい.....そんな私の願望を詰め込んだ作品です。これからもよろしくお願いします!! (2021年7月8日 18時) (レス) id: 8697181138 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はとぽっぽさん» 遅くなってごめんなさい。ありがとうございます!嬉しいです!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年7月8日 18時) (レス) id: 8697181138 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - はぁ、簓くんの妹なってみたいなぁ(遠い目) 面白いです更新頑張って下さい、楽しみに待ってます! (2021年7月5日 17時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ - めちゃくちゃ面白くて次の展開も気になります!!更新頑張ってください!更新楽しみに待ってます!!(*´Д`*) (2021年6月1日 23時) (レス) id: 70348276a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまね | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/easye1/
作成日時:2021年5月19日 20時