もっと、俺に溺れて…？２【紫原敦】

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赤司から頼まれた仕事量はそうとうなものだった。

もう数ヶ月したら卒業するということもあり、それに関することも多い。


「最近部活が忙しくてね……。できれば、明日あたりまでにお願いしたいんだが、」


無理だったらいいんだ、と申し訳なさそうに話す赤司。


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この量を明日までか……。

今日のやるべきことを頭に整理し、考えた結果
２時くらいには終わりそうだ。


頑張ればできる範囲のはず。


「任せて。必ず終わらせる」


「よろしく頼む」


赤司がくるり、と背中を向けて生徒会室から出ていった。


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もちろん、彼が薄ら笑いを浮かべていたのも知らないわけで―――――。


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紫原の部活が終わるまで生徒会の仕事をこなしていた。

単純な作業が多いので面倒ではないが大変だ。


書類を押さえる左手に光るビーズの指輪。

放課後だからいいだろう、ということでつけていた。


ちょっと私には可愛すぎると思う。

アクセサリーとかにはだいぶ疎いほうだし。


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とかなんとか言いながら、眺めちゃったりしている。

そういえば、男子からプレゼントをもらうのは初めてだったな。


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今朝のことを思い出して、また胸が疼いた。

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