【d!】君の事が本当に嫌いでした。

07. ページ7

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そんなこんなで、この日の勉強会は終わった。


勉強会と言っても私の課題やらワークやらは全くもって何も進んでいなかった。それは100％あの男のせいであって、私は腹を立てざるを得ないわけだが。

…しかも当の本人も、数学の勉強の進捗は乏しく、まだ基礎の基礎の基礎というレベルのまんまだ。私はそんな勉強会を今日もしなくてはならないらしい。


先が思いやられる。
頭を抱えながら机に項垂れた。


「なんで…」


憂鬱だ。




＊




…よくよく考えれば。

あの男の友人には桃瀬くんがいるじゃないか。
顔良し、頭良し、人柄良しの秀才、桃瀬豚平くん。

数学なんぞ、彼に教えてもらった方が絶対にわかりやすいし、彼なら私みたいにあの男に対して苛立ちを覚えながら勉強をすることもないだろう。
なにより彼と私は少しだけ仲がいい。

…頼みに行こうかな。頼むと言っても悪くいえば押し付けなのだか、止むを得ない。これも全てあの男が悪いのだ。




優しい桃瀬くんのことだから、きっと引き受けてくれるはずだ。たぶん。きっと。

そんな淡い期待を持ちながら私は、彼に頼み事をしに隣の教室へと向かった。







。。。

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