【d!】君の事が本当に嫌いでした。

06. ページ6

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「…あんたちゃんと授業受けてんの？」


「受けとるわ。
…言ってる意味理解できへんけど。」


「それ受けてるって言えないでしょ」


純粋な疑問をぶつければ、かえってきたのはまた私を呆れさせるような回答た。
数学の授業を受ける意味あるのか？時間の無駄でしかないと思うのだが。授業中何を考えているというのだ。

…確かに、後輩くんに頼んでいたら大変なことになっていただろう。先生だってきっと呆れる。
真剣にやっているのかと聴きたくなるくらいなのだから。

…どうしたらそんな支離滅裂な回答になるんだ。
こいつには違う問題が見えているのか？


「こっちはこの公式だから。それは間違いやすい…ってかそんな間違い方普通しないから。」


「…ふーん。わからん。」


「…………あのさ…もう先生に頼んでくんない？」


「俺が頼めると思うか？」


「思う」「無理や。」


何が無理なのかイマイチよく分からない。
今すぐ投げ出して帰宅したいところなのだが、そうもいかない。苦行過ぎないか。

元々人に教えるのは苦手なのだ。






「…はあ。」


「ため息つくな。」


「誰のせいだと思ってるの。」


「さあ、わからんなあ」


「………」




…やっぱり、腹が立つ。





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