【d!】君の事が本当に嫌いでした。

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「まーええわ。

じゃあ次な、…俺と付き合って？」


媚びるような声。幾人もの女の子をこの声で落としてきたのだろう。


「………無理」


「顔顔。めちゃくちゃやばい顔しとるで」


全力の嫌そうな顔。
こいつと付き合うくらいなら死ぬだろう。というか告白の仕方が手馴れすぎて気持ち悪い。なんとかしてくれ


「女たらし48股クズ男と付き合う趣味ないから」


「俺もそこまではやってへんよ！？？」


そこまで、ということは近いところまではやっているのだろう。つくづくクズである。ここ数分でこいつのクズ度が浮き彫りになっているのだが、私の中の好感度は爆下がりである。


「…も〜…はい第3問、シッマに告られたとしたらAちゃんはどうする？」


「…」


今まで問題形式じゃなかっただろ、というツッコミは口から出てこなかった。捏島が、告白。鬱くんなら確実に断る。何があろうと断るけど。私は、断る？


「…Aちゃんさ、前シッマのこと嫌いやったやんか。やから自分が自覚しとらんだけで、今、ほんまはめちゃくちゃシッマのこと好きなんちゃう？」


「…、な、っ」



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