【d!】君の事が本当に嫌いでした。

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無言の時間が続く。あんなことがあって気まずいのだ。どうしよう。話題なんかないし、なんでこのタイミングなんだ。

頭の中で話題を探し回っていると、シャオロンさんが口を開いた。


「なあ、あの後聞いてん。シッマに。」


「……あぁ、」


この前の件か。なんで勉強し始めたのかとか、なんで私に頼んだのかとかだろうか。




「…"とある奴と同じ大学に行きたい"って。
でもそいつ頭ええから絶対高いとこ行く言うて、その為に勉強しとるんやって。」


…そうなのか。好きな女子でもいるのだろうか。…まあ、そうまでして同じ学校に行きたい、と言うのならきっとそうなのだろう。

私には全く関係ないけど。





「…そうなの。…で、シャオロンさんはなんでそれを私に？」


沈黙。

ちょっとだけううん、と唸ってから、シャオロンさんは言葉を捻り出した。


「なんとなく、あんたには言いたかってん。」


「…？」






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