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ユカと拓弥の所に戻ると、丁度サッカー部のミーティングが始まる時間になった。




「終わったら直ぐそっち行くから」

「了解。じゃあ入口の所で待ってるね」




海と拓弥と一旦別れて、ユカと二人で試合会場の入り口へと向かう。




「あれ…?」

「どうしたの?」




途中で、首にかけていた筈のタオルがなくなっている事に気付いた。

もしかして応援席に置いてきちゃったのかな。




「タオル忘れてきちゃったかも」

「まじ?」

「うん。多分応援席にあると思うから見て来る」

「一緒に行こうか?」

「ううん、大丈夫だからユカは先に入り口の所行ってて」

「うん。分かった〜」




そう言ってユカと別れて、応援席へと向かう。

階段を上がって、スタンド席の自分が座っていた場所を見ると見覚えのある柄のタオルが見えた。




「良かった…あった、」




タオルを取りに行こうとした時、




「ねえ、ちょっと」




突然背後から声が聞こえて反射的に振り返る。




「え、」

「Aさんだよね?」




そこには、さっき試合が始まる前に応援席で目が合った女子とその友達らしき人が3人いた。




「そうですけど…」




何だろうと思いながらそう返すと、語気を強めて一人の女子が話し出す。




「あんたさ、何なの?」

「え?」

「小笠原くんと草川くんとどうやって仲良くなったのか知らないけどさ、さっき先輩にも媚び売ってたでしょ」




さっき感じた視線はこの人達だったんだ。

突然訳も分からない事を言われて何を返せばいいのか分からない。




「どうせ汚い手使ったんでしょ?」

「そ、んなこと」

「目障りなの。二人にもう近付かないでくれない?」




何でそんな事言われなきゃいけないの?
いくらなんでも酷すぎる。





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設定タグ:超特急 , カイ , 小笠原海   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2019年2月24日 23時

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