どたばた生徒会,さーど！【stpr】

雨 ページ40

さとみside



俺は街中を走った


Aを見つけるには、1番早い方法がある


それは＿＿＿＿


アイツに直接聞くこと


でも


俺は信じたくない


だって、アイツは＿＿＿＿



凜は…



Aにこんな事をする奴じゃない…！


さ)ﾊｧ、ﾊｧ…ｹﾞﾎｯ


全速力で走り続けて咳が出る


肺が痛い



でも



俺はアイツに聞かなきゃいけない



そう



凜に＿＿＿＿＿＿＿＿




ｻﾞｯ



俺は立ち止まった


土砂降りのなか、傘もささず歩く女


それは、間違いなく凜だった


ﾊﾟｼｯ


さ)凜ｯ…！！


俺は凜の腕を掴む


ｸﾙｯ


凛は振り返って言った



凜)…なんだ、やっぱりさとみじゃん…



今にも泣きそうな声で俺を呼ぶ



さ)ﾊｧ…お前、Aは…ｯ…



ﾋﾟｸｯ


凜はAの名前を聞いて硬直した



ﾄﾞﾝｯ



凛は俺の胸板を叩く



凜)さとみのバカ！！！なんでアイツなの！？



さ)…それ、は



凜)約束したじゃない！！なんで…ｸﾞｽ…


涙を流す凜


ああ、わかってんだよ


忘れてないよ、俺は。



ちゃんと、お前との約束も。



ｷﾞｭ


俺は凜を抱きしめた



さ)もういいよ、凜。


凜)やだ！！！離して！！！


さ)離さない


凜)嫌！！全部全部忘れたくせに！！！


俺はもっと抱きしめる力を強めた



さ)…お前は、なんでそんな変わったんだよ…。


俺は声が震えていた


凜)…！ｯ、ﾋｯｸﾞ、ｸﾞｽ…さと、み…ｯ…



凛は抵抗しなくなって




凜)うわぁぁあ…なんで…うっ…



俺に縋りついてきた




俺は何故か離せなくて




凛の頭を撫でることしかできなかった

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