２０話 異変 ページ21
そう。ある日のことだった。
三日月「A！今すぐ手を貸してくれぬか！」
あの三日月が、私の元へと駆けてきたのだ。
貴方「ちょっ…落ち着いて！何があったの？！」
三日月「今すぐ、三条部屋に来てくれ。今剣が……」
貴方「わかった。…鶴丸、この書類を審神者部屋に置いておいてもらえる？」
私は共に政府から受け取った書類を審神者部屋に運ぼうとしていた鶴丸に書類を託す。
鶴丸「ああ。それくらいお安い御用だ。」
私は三日月の後を追って三条部屋に急いだ。
三条部屋の近くまで来ると、岩融の声がした。
岩融「義経公はっ！」
私が三条部屋に入ると、黒い霊気を纏った今剣は「まもりがたななのに………よしつねこうをまもれなかった！だから、ぼくはよしつねこうをたすけにいくんです！はなしてください！！岩融！！」と岩融に強く抱きしめられて、言っていた。
貴方「岩融。変わって。」
岩融「だが、……」
貴方「大丈夫。今剣はまだ完全に堕ちてない。大丈夫。必ず助けるから。」
岩融は頷くと今剣を離した。
それを見ると私はすぐに言い放つ。
貴方「今剣と私からすぐ離れてください！」
私の声にほかの三条のみんなは端へと避けた。
それを見計らって今剣と私を囲むように結界を貼った。
今剣は外へ行こうと結界を叩く。
三日月「乃華龍。」
貴方「何があっても、この結界に触れないでください。内側から解除できるのは私だけですが、外側からは冷気を持つものが触れれば結界が解除されます。
なので、何があっても決して結界には触れないでください。」
石切丸「わかったよ。」
小狐丸「分かりました。」
三日月「あいわかった。」
岩融「わかった。今剣を頼む。」
貴方「ええ。」
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作者名：乃華龍 | 作成日時：2018年2月12日 0時
