一緒 ページ16
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『エース』
｢？｣
お兄ちゃんと遊んでいたエースの名前を呼ぶと不思議そうな顔でこちらを振り向いた。そんなエースに私は先程作っていた花の冠を頭にのせる。
『うぅん、可愛い…………』
可愛いオブ可愛い。もうエースを産んでくれたお母さんには感謝しかない。この世界に感謝だわ。
｢やっぱりエースに作ってたな｣
『お兄ちゃん』
｢にしても、作り方よく分かったじゃん｣
『ま、まぁね……！』
お兄ちゃんの言葉に私はぎこちないであろう笑顔を向けながら自分の頭にのせられた花冠を輝いた目で見つめるエースに私は悶える。
｢早くエースの相手してやれよ｣
呆れたように笑ってそういうお兄ちゃんの言葉にエースを見ると視線があった。あぁそっか、私はもう見てるだけじゃないんだった。
『お兄ちゃんも一緒に！』
｢ハイハイ｣
お兄ちゃんは笑いながら私の頭をクシャりと撫でた。そして、私はエースの元へ行く。近づくにつれてエースが可愛すぎて直視が出来ない問題が発生したけどお兄ちゃんに引っ張られて私はエースの前へ立った。
｢おねえちゃん｣
『どうしたのエース？』
｢しゃがんで！｣
突然、エースが言った言葉に首を傾げるが、そんな私を気にもとめずに、しゃがんで！しゃがんで！とねだるエース。取り敢えずエースの言うとおりにエースと同じくらいの目線になると
｢これあげる｣
そう言って私の髪の毛に何かが飾られる。私はそこに手を置くと、そこには花の感触があった。
『これって……』
｢エースがお姉ちゃんに似合うから、だってさ｣
なんだそれ、なんだそれ、可愛すぎない？？私に私に似合うからって……！どういうこと？！あぁもう！本当に夢女生産が上手な子だね！そんなところも好きだけどっ！
なんてクソデカ感情を抱きながら私はエースを撫でる。君はそのままで育ってね、という思いを込めて。
『これ大切にするね』
｢うん！｣
生花では枯れてしまうから、せめて押し花にしようとここに決めた。そしてまた、これは私の家宝になったのだった。
ーーーーーーーーーーー
ハッピーホワイトデー！
バレンタインはこちらに載せましたが
ホワイトデーはTwitterの裏垢の方で流します。
気になった方は覗いてみてください。
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EJlk9qCR4OdeF3X(プロフ) - 素晴らしい作品を書いてくださって有り難う御座いました。これからも応援しています。 (2022年3月31日 10時) (
レス) id: e50ae6e8b6 (このIDを非表示/違反報告)
永久(プロフ) - ですが、それ以上に暖かい方々の言葉が嬉しかったです。私は主さんをこれからも応援させていただきます。またいつかの機会に！ (2021年4月17日 15時) (レス) id: 75d8805815 (このIDを非表示/違反報告)
永久(プロフ) - 今までとても素敵な作品をありがとうございます…！私では何もできないかもしれませんが、主さんは凄いです。重度の飽き性の私がめちゃくちゃ更新を楽しみにしていたくらいですから、自信を持ってください！笑私も心無い言葉に傷ついたこともあります。とても悲しかった (2021年4月17日 15時) (レス) id: 75d8805815 (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - お母さんが私に泣きながらお父さんの愚痴や、離婚するかなどの話をしてくることもあります。でも離婚したくても、うちは三人兄弟でお金の関係でできずにいるんですよね。 主さんのところまでとはいきませんが、少しくらいなら気持ちわかるような気がします（長文失礼） (2021年2月20日 21時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - 私のお父さんも主さんのお父さんまでとはいきませんがだいぶヤバイんですよね。両親がケンカする時たまにお母さんが殴られたりしたり、お母さんの方の祖母が夜ご飯をお父さんの分まで作ってくれているんですが、感謝のかの字もないですし。私今小６なんですが (2021年2月20日 21時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2021年2月11日 18時
