【twst】いつまでも貴方を想う【エース】

説得 ページ14

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｢エース行くぞ｣


｢やだ、行きたくない！｣





そう言って部屋で駄々をこねるエースに私と兄の眉は八の字に曲がる。私はなんとか説得しようとお兄ちゃんには先に玄関に行ってもらう。





『エース行こう？』


｢やだ…………｣





先程と変わらない回答に私は苦笑する。そして、膝を曲げてエースを同じ目線になってエースに理由を聞く。





『どうして？』


｢……ケンカした｣





小さな声で呟いた言葉はハッキリと私の耳に届いた。あぁ、喧嘩したのかと、その言葉に私は納得をする。





『じゃあ行こう？』


｢でもっ……！｣


『謝らないとずっとその子と喧嘩したままになっちゃうよ？』


｢やだ……｣


『じゃあお姉ちゃんとお兄ちゃんと一緒に行こう？』


｢…………いく｣





そう言ったエースは差し出した私の手を握る。うぅん、可愛すぎるっ……！！少し涙目なのが余計に私の心を射抜いた。





｢おねえちゃんも着いてきて……｣


『しょうがないなぁ』





こぉんなにも可愛い弟のお願いを断るわけないじゃないか。私は今デレデレであろう笑顔でエースの手を握り返して手を引く。





『お兄ちゃん』


｢早かったな｣





私とエースが玄関で待っているお兄ちゃんの元へ行くとそう言われる。うん、私ももっと時間がかかると思ってた。





『エースがいい子だったからね』


｢そっか｣


｢おにぃちゃん？｣


｢エースは偉いな｣





そう言い兄はエースのくせっ毛な髪をクシャりと撫でる。あぁ！ずるい！私の撫でたい！そんなことを思いながら私は二人を見守る。




そして、エースと手を繋ぎ三人並んで家を出たのだった。







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今日から更新再開しようと思います。
沢山のコメントありがとうございます。
皆様の言葉を見て同じ状況の人や暖かい言葉をくれた方がいてくれて胸が暖かくなりました。
沢山待たせてしまいごめんなさい。
これからは、頑張って更新します！

コメントは返信してませんが全部目を通させていただいてます。

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