【あんスタ】人魚姫【月永レオ】 (ページ18)

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あれから月日は経ち寒い季節になった頃にはもう私の身体も弱くなっていた。

『あと何ヶ月かなぁ？』

レオとセナさんが卒業するのを見届けるまではまだ生きていたいなぁ。なんて考えているといつもの明るい声が耳に届いた。

｢ぐぅてんもるげん！｣

不思議な挨拶はもう慣れたものだった。私はレオの口からでる白い息を見つめながらレオに疑問を投げる。

『レオ、寒くないの？』

低温の私からしたら、ちょうどよくていい温度だけどレオからしたらとても寒いだらう。

｢カイロもってるから平気！｣

『そっか』

｢Aも身体大丈夫か？｣

『私も平気。だからさ、もっと話そう？』

笑いながらそう言う。
生きているうちに貴方と沢山お話したいから。貴方と沢山、言葉を交わしたいから。貴方と笑い合いたいから。
一秒でも多く貴方と一緒にいたい。

そう思う私は我儘だろう。だけど今だけは許して。

願うように私は心の中でそう呟いた。